今週のお題「大人になったなと感じるとき」。
先日、他の方が書いた「今週のお題」をフラっと読んでいたら、すごく共感できる記事を見つけた。
涙もろくなったときに大人になったなと感じる
自分ではちょうど良い答えに辿り着けずにいたこともあり、「あぁ、なるほど、なるほど!」と納得してしまった。
十代のときに感動で泣いた記憶なんてまったくないけど、二十歳を過ぎたぐらいから少しずつわりと泣くようになった気がする。
三十代になってからは映画を観ればすぐに泣くし、音楽を聴くだけでも涙ぐんでしまうことがある。
なぜ、人は年を重ねると、こうも涙もろくなるのか?
理由は長く人生経験を積むことで、共感するポイントが増えることにあるらしい。
人は共感したり、自己投影することで感情が動きやすくなるためだ。
とかく、ここ最近はブログを始めたせいか、文章や映像に触れる機会が増えた。
いろいろな素敵な作品と出会うことができ、感動させられることや、感情を動かされることも多くなった。
以前よりも、自分の感情が敏感になっている気がしなくもない。
昨日見た中にも、心を揺さぶられるものがいくつかあった。
せっかくなので、今日はそれを紹介したい。
ドーナッツの穴
最初はまるいがんもさんのコミックエッセイ。
コマ数が少ないので、登場人物のセリフは少ない。
その分、読み手側は足りない情報を想像力で補おうとする。
作者が短い物語にどんな意味を込めているのか、想像しながら読むのは楽しい。
物語の余白の上手い残し方には感心する。
こちらはドーナッツの穴という作品。
思いつめた表情でバス停に座る少年。
事情はわからないが、なにやらワケアリらしく、悩んでいる様子。
そこに中学生っぽい制服の女の子が少年にドーナッツを差し出す。
少年にドーナッツの穴を覗くように促す女の子。
ドーナッツの穴から見える世界はとても狭い。
女の子が何をするかと思ったら、ドーナッツの上の方をパクリ。
確かに(世界は)広がった。
優しい物語は読んだ後にとてもほっこりした気持ちになれるから好きだ。
ジョナサンと私
次はイラストレーター・中村一般さんの漫画。
ファミレス「ジョナサン」への想いを語った作品。
印象的な部分は吉本ばななさんの著書「キッチン」から取り上げた一節について、中村さんが考える部分。
幸福とは自分が実はひとりだということを、なるべく感じなくてもいい人生だ
吉本ばなな
「実は自分がひとりだということ」を早く感じ取ってしまった中村さん。
そんな中村さんが出した答えは「他のひとり」を認識することだということ。
深夜のファミレスにいると「他のひとり」がたくさん集まっていることを感じられて、ホッとした気持ちになるそうだ。
青年が人生の幸福について考える姿は、読んでいて微笑ましく感じたを。
えんとつまちのプペル
最後は大好きな「えんとつ町のプペル」に関連したお話から。
TKO木下さんがこんな素敵なメッセージをあげていた。
TKO木下さんといえば、少し前に後輩芸人へのパワハラ騒動で話題になった人だ。
騒動については、あまり興味がないから詳しくは知らない。
たぶん、アンチの人が見たら、また過敏に反応するんだろう。
ただ、そういった事情をいっさい排除して読んでみると、すごく素敵な文章だ。
こんな文章を書く人とは思わなかった。
ちょっとしたことで人の印象は大きく変わると改めて思う。
そして、壮年の西野さんが抱いていた野望。
あまりに大き過ぎる野望に言葉が出なかった木下さん。
5年後にその野望から出来上がった映画を見て返した言葉。
う〜ん、感動する!
こんな感じで最近は素敵な作品を探し回っている。
今日は他の人の答えに乗っかって書いてみた。
おわり