はじまりここから

下手の横好きではじめたエッセイ風のブログです。平凡な日々の中で感じたことを少しだけエモく綴っています。ジャンルはニュースや音楽など。

僕はなんて思えばいいんだろう

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珍しく毎日更新していたブログ。5日連続は僕の中では過去最長。残念ながら昨日で記録はストップしたけど仕方がない。それだけ大変なことが起きてしまった。

2月13日の23時過ぎ、体に揺れを感じ目を覚ました。僕は起きるのが早いが、寝るのも早い。

寝ぼけながらも揺れが落ち着いたところでスマホに手を伸ばした。なんとなく嫌な予感がする。開いたYahooのトップ画面には福島県沖で震度6度強の地震が発生したことが示されていた。

本来であれば、今日僕は福島県へ出張するはずだった。福島県には大事な協力会社の工場があり、ほぼ毎月のように訪れている。

今回のようなケースは初めての経験じゃない。約10年前の東日本大震災のときも経験していた。認めたくはないが、3.11のときに感じた気持ち悪い揺れ方に今回の揺れはどことなく似ていた。

慌てて詳しいニュースを調べようとしたが、さすがに発生直後では十分な情報など集まってきていない。「それならツイッターだ」と思ってアプリを開いたが、表示されるのはツイートの件数のみ。混戦していて肝心な内容が表示されない。

やむを得ず階下のリビングに行き、テレビをつけた。どの局も緊急ニュース一色になっている。そりゃそうだ。チャンネルを色々まわすと地震発生時の地方局内の様子や震度が大きかった地域の道路状況などが映し出される。地震があったのは東京も同じで、アナウンサーがヘルメットを被りながら固い表情で原稿を読み上げていた。

しばらく見ていると、とりあえず津波の危険がないことはわかった。まだ情報収集中とはいえ、大きな人的被害が出ている様子はない。原発の今のところおかしな動きは確認されていないようだ。ひとまずほっとした。

そのあとは午前1時過ぎに気象庁が記者会見が開かれるというテロップが流れ、菅首相が官邸入りする姿が映った。

詳しい被災状況が気にはなったが、このまま起きていても満足のいく情報がいつ入るかはわかならないし、安心できる保証もない。それに次の日は日曜だけど普段のように休んではいられないだろう。とにかく体を休めるために寝ることにした。

少しして眠りにつけたものの、目を覚ましてもすぐに布団から起き上がる気力がない。いつもなら起きてすぐにブログを書き始めるのが最近の習慣になっている。けれども昨日は書く気分になれなかった。少なくとも協力会社の人たちの安否を確認するまでは書く気になれなかったし、途中で起きたダルさもあって書く元気もなかった。

次の日は予想通り、被災状況や安否を心配する取引先からの問い合わせ対応に追われた。家族で公園へは出かけたが、大半はベンチで過ごした。僕自身もそうだが、取引先もみんな災害明けの確認作業に慣れている。今回の地震に限らず近年は災害が多い。その度に毎回決まった質問が繰り返される。できればこんなものは慣れたくないのだが…。

気を遣ってこちらから連絡するまで、連絡を待ってくれた取引先もいた。僕自身も本当は朝すぐにでも協力会社の担当者に電話をかけたかったが、はやる気持ちを抑えた。家庭のことで手一杯で仕事どころじゃないかもしれない。

しばらくは待った。が、しかし、協力会社からの連絡が一向に届かなかったため、結局ら「大丈夫そうなら連絡を欲しい」とこちらからショートメールを送った。すると、しばらくして連絡があり、出社して被災状況を確認してくれていることがわかった。事務所は棚などが崩れてかなり散乱していたものの、工場の大事な設備などは無事だったようだ。

その報せを聞き安心した一方、相手が被災して大変なときに仕事のことを気にしてしまう自分に嫌悪感を抱かずにいられない。

人として、今は人的被害のことだけを心配するべきじゃないだろうか。それでも仕事への影響をつい探ってしまう。そんな風に考えること自体が逆に偽善的にも思えてくる。自分に限った話ではないが、いつもこんなときに僕はなんて思えばいいのだろうか。まぁ、僕がどう思うと何が変わるわけではないのだけども…。

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午後の2時過ぎになり協力会社の全従業員約150名の無事が確認された。

とにかく安心した。そこからは宿泊を予定していたホテルの予約をキャンセル。少し落ち着いたので朝書けなかったブログを少しだけスマホから書き始めてみたが、どっと疲れが出てすぐにやめてしまった。昨日はブログを更新できぬまま、今日に至る。

一旦は落ち着いたが、まだ油断できる状況じゃない。1週間程度は特に大きな余震に注意しなくてはならない。そして、それは今回被災した地域に限らず、他の地域でも明日地震が起きない保証はない。僕の住む地域も同じ。

今やれることといえば、災害対策をきちんと備えておくことだろう。僕も防災グッズをもう一度見直しておこうと思う。

地震などこの世から無くなってくれればいいのに…。この記事を読んでくれた皆さんもくれぐれも地震などの災害にお気をつけください。

 

おわり