はじまりここから

下手の横好きではじめたエッセイ風のブログです。平凡な日々の中で感じたことを少しだけエモく綴っています。ジャンルはニュースや音楽など。

映画「罪の声」とカセットテープ

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もし自分が気付かぬうちに犯罪に巻き込まれていると知ったら、果たしてどんな行動を取るだろうか?しかも、被害者ではなく、加害者側だったとしたら…。

 

映画『罪の声』×カセットテープ

 

映画『罪の声』は、紳士服のテーラーを営む主人公・曽根俊也が父の遺品の中にカセットテープを見つけることから物語がはじまります。

テープには幼い頃の俊也本人の声が録音されていましたが、実は35年前に起きたある未解決事件で犯人グループが身代金の受け渡しに使用した脅迫テープと同じ声だったのです。そのことを知った俊也は当然ながら愕然とします。

 

『なぜ自分が事件に利用されたのか?』

『もしかして身内に犯人がいるのか?』

 

居ても立っても居られなくなった俊哉は事件の真相に迫るべく、自ら刑事まがいの聞き込みをはじめます。

そして、時同じくして、もう1人の主人公・新聞記者の阿久津英士も同じ未解決事件を取材しはじめたところでした。

僅かにズレていた2人の時間軸は事件の真相に近づくにつれ、やがて重なっていきます。運命に導かれた2人が出会うことで、遂に未解決事件の真相に辿り着くのでした。

 

レビュー

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主演は曽根俊也演じる星野源さんと阿久津英士演じる小栗旬さんのW主演です。原作者は小説家の塩田武士さんですが、Wikipediaに興味深い執筆の経緯が紹介されていました。

 

塩田は大学時代にグリコ・森永事件の関係書籍を読み、脅迫電話に子どもの声が使われた事実を知って、自らと同年代のその子どもの人生に関心を抱いたという。そこからいつかこれを題材とした小説を執筆したいと考え、新聞記者を経て2010年に小説家になった際に編集者に相談したところ、「今のあなたの筆力では、この物語は書けない」と言われ、さらに5年を待って執筆を開始した。執筆に際して、1984年から1985年にかけての新聞にはすべて目を通している。作中の犯人は「フィクション」だが、各事件の発生日時、犯人による脅迫状・挑戦状、事件報道は「極力史実通りに再現しました」と単行本の著者コメントには記載されている。

 

出典:Wikipedia 

 

塩田さんと僕は学年が同じ。年齢的にはグリコ・森永事件を知るギリギリの世代かもしれません。

正直なところ、突き抜けて面白いと感じる作品ではありませんでしたが、サスペンスあり、感動ありで、見る価値は十分ありの作品です。

一つだけ言わせていただくと、星野源さんの配役が少し勿体ないように感じました。星野源さんの音楽は好きですし、役者としての才能も素晴らしいと思います。しかし、それでも小栗旬さんのような本格的な俳優とでは違います。

星野源さんが演じるからには、その役に星野源しか出せない雰囲気があって欲しいと期待して見てしまいます。曽根俊也のキャラクターにはそれが見出せなかったというか、『逃げ恥』津崎平匡ほどハマり役ではなかったように思えました。

まぁ、あくまで僕個人の感想なので、興味のある方は先入観を持たずに、『罪と声』を楽しんで観てください。

 

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アナログの音楽

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このまま終わるのでは少々物足りないのでオマケを書きます。

映画の重要アイテムのカセットテープですが、僕が子どもの頃はアニメの主題歌を録音するののに一生懸命だったのを覚えています。

よく失敗して家族の声が一緒に録れてしまうことがありましたが、当時はそんなのが当たり前でした。

湯水の如く大量の曲を聴き流せるようになった現代からすれば、一本のテープに収められた曲がとても貴重だった時代です。

なんでもかんでもノスタルジーに浸るのを良しとするつもりはありませんが、アナログの時代にはデジタルの時代にはない魅力があったような気がします。

 

そう言えば、数年前から再びレコードが注目を集めているというニュースを以前読みました。(ITmediaビジネス)

なんと、"米国では20年にレコードの売り上げが86年以降で初めてCDを超えた"そうです。

これは驚きですよね。この流れは昨今のコロナ禍においても変わらず、むしろ進んでいるようでして、"デジタル機器に囲まれた生活の息抜きに、レコードを聴く若者が増えているらしい"です。

 

僕も学生時代、DJをやっている友達の影響から格好つけてレコードを買っていた時期がありましたが、それとは全然違いますね(汗)。

さてさて、楽しいゴールデンウィークも今日で終了です。連休最後の夜をみなさんが有意義に過ごしていただけたら幸いです。

 

おわり