はじまりここから

下手の横好きではじめたエッセイ風のブログです。平凡な日々の中で感じたことを少しだけエモく綴っています。ジャンルはニュースや音楽など。

飲みに行きたくても飲みに行けない夜は

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暑い日が続きますが、みなさん、いかがお過ごしでしょうか。

僕はさわやかにブルーベリー狩りなんぞに行ってきましたよ。いちご狩りやぶどう狩りにはよく行きますが、「ブルーベリー狩り」って珍しくないですか。

僕と息子はなるべく甘いのが好きだったり、妻と娘はちょっと酸味がきいているぐらいが好きだったり。甘さの好みが人それぞれ違うのは面白かったですね。40分の食べ放題。今までの人生で一番多くブルーベリーを食べた一日となりました。

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色の違いがわかりますか?完熟した黒いのが甘い方です

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と、まぁ、そんなことは書きつつ、やっぱり暑いときにはビアガーデンかクーラーの効いた居酒屋で生中をグイっと飲みほしたいのが本音です。サラリーマンたるものお酒を楽しむ気持ちを忘れてはいけません。なんのために炎天下に毎日ジョギングしているかって話です。

しかし、コロナ禍にあって、なかなかそれも叶いません。家で寂しく晩酌を送る日々。そろそろ仲間と一緒に楽しく酒を飲み交わしたいと思っている人は少なくないんじゃないでしょうか。

 

・・・ (・∀・)

 

「ん、ちょっと待てよ」

あることを閃きました。

「だったら書けばいいじゃん」

こんな僕でも一応ブロガーのはしくれ。

ここは飲みに行ったつもりで記事を書いてみようじゃないですか!

ちょっとぐらいは気休めになるはずです。

✳︎

そんなわけで今日は連休最終日だし、ちょっと遊んでみたいと思いました。

"自分でお題を出して、勝手に自分で書く"という荒技をやってみせます。

「普通に書くのとなんら変わらないじゃないか」と言うツッコミは無視してどんどん進めますよ。

決めたお題は「エア飲み」(ジャーン)

あたかも飲んでいるような文章を書きたいと思います。もしかすると過去に似たようなお題がはてなブログの公式から出ていたもしれませんが、そんなことは知ったこっちゃありません。だって僕は読んだことがないですから。僕が読みたいまのを書くだけです。

それではいいかげん前置きが長くなりましたので、始めてみますね。

勝手にひとりお題「エア飲み」

黒い鉄板を挟み、向かい合わせで座った。オーダーを済ませて、さっそく鉄板のスイッチを入れる。エアコンはついても、鉄板の熱で顔の周りが熱い。おしぼりで汗を軽く拭う。乾杯のビールで喉をほんのり湿らせた。

運ばれてきたどんぶりを受け取り、鉄板の脇に置く。熱くなった鉄板の上に薄く油を引き、どんぶりに刺さっていた小ベラはそれぞれの皿に分けた。

まずはちょこんと盛られた切りイカを鉄板の上に落とす。ヘラの先っちょで絡まった切りイカを軽くほどいた後にどんぶりの中の具材を鉄板の上に勢いよく落とした。

ジュワー。鉄板の熱で具材に付いていた汁が音を立てて蒸発する。怯まず、すぐに具材をヘラで炒め、長めのキャベツは食べやすいサイズに刻んでいく。

さて、ここからが腕の見せどころ。

炒めた具材をヘラでつまみドーナツ型の土手を作っていく。できる限り隙間ができないように円を描く。次にダシ汁を土手の中へと流し込むためだ。

どんぶりの中でダシ汁をかき回す。分離しかけた水と粉を再び一つに戻してから、ダシ汁を少しずつ土手の中に流し込んだ。熱でダシ汁にとろみが付くのを確認し、残りのダシ汁も全部流し込む。

ダシ汁が全体的に固まってきたら、ヘラで土手を壊し、全体をこねるように混ぜる。具材がなるべく均等になるように混ぜ、平らに伸ばしたら完成だ。

土手の作りが雑だったり、鉄板の火が弱かったりすると川が決壊したようにダシ汁が溢れる。最終的に混ぜるから決壊したところでさして問題はないが、ササッと土手を作って、丸く薄く広げると何となく格好がつく。

グツグツしてきたら火を弱める。端の方から小ベラで一口サイズにはがし取り、口へと運ぶ。熱くて口の中がハフハフなる。舌が火傷しそうなタイミングでビールを口の中に流し込んだ。

くぅ〜、うまい。やっぱりビールともんじゃ焼きの組み合わせは最高だ。

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✳︎

もんじゃ焼きって関東以外の人には馴染みの薄い食べ物かもしれません。関東の人でも食べたことがない人は珍しくないと思います。

実は僕は学生時代にお好み焼きともんじゃ焼きが一緒に食べられる鉄板焼きのお店でアルバイトをしていました。各テーブルには鉄板が備え付けられていて、お客さん自身が焼いて食べる形式のお店です。お客に頼まれれば、たまに店員が焼くのを手伝います。

お好み焼きと違い、もんじゃ焼きは焼き方を知らない人が多かったですね。注文を届けるときに「よろしければ焼きましょうか?」と言って、「Yes」と返ってくれば、お客さんの前でもんじゃ焼きを披露するんです。初めて見る人はドーナツ型の土手を綺麗に作ると「オォー」とか言って感動してくれました。

それはけっこう快感です。さきほど書いたようにもんじゃ焼きはハッキリ言って、やり方さえ知っていれば失敗は基本的にないから簡単です。むしろ、お好み焼きの方が割れたりする可能性もあるのでよっぽど難しいかもしれません。

 改めて考えると、店員がお客のテーブルで焼いたりするサービスってあんまり無いですよね。焼いている間、初めて会うお客さんと会話したり、話さなくてもお客さん同士の会話を聞いたりするのは楽しい時間でした。

残念ながら店はもう潰れてしまいましたが、今でもたまに鉄板焼きのお店に行きたくなります。オススメのもんじゃは明太子とチーズとお餅のトッピングです。かなりベタですが、僕が知る限り20年以上前から人気のメニューです。

もんじゃ焼きは見た目がそそる料理とは言えません。が、美味しくて楽しい料理です。友達以上恋人未満の人と一緒に行くのも面白いかもしれませんよ。

「こんな下町メニューは食べれない」とか言う人とはそこで別れたらイイんです。お好み焼き派の関西の人も食わず嫌いをせず、ぜひ食べて欲しいですね。

話はそれましたが、そういうわけで僕はお題に対して「ビールともんじゃ焼き」を選んでみました。

さてさて、突然の思い付きで書いてみたお題「エア飲み」。自分を満足させるために書いたのだけど、誰か続いてくれたら嬉しいなぁと思わずにはいられません。

お酒は何でも良いのです。サワーでもワインでもウィスキーでも。なんならノンアルでも構いません。みんなが飲みたくなるような記事を勝手にお待ちしております。

 

おわり