はじまりここから

下手の横好きではじめたエッセイ風のブログです。平凡な日々の中で感じたことを少しだけエモく綴っています。ジャンルはニュースや音楽など。

ありがとう。ミスターチルドレン(Mr.Children)。

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(DVD「MR.CHILDREN DOME TOUR 2005 "I ♥ U" 〜FINAL IN TOKYO DOME〜」)

変なタイトルだと思われているでしょうか。

実は先日、ある方のブログ*1を読んでいて、最近はミスチルの曲をあまり聴かなくなっていたことに気付きました。

たまにこのブログでも動画を貼っていたし、まったく聴いていなかったわけでもないんですが、ちゃんと聴けてなかったと言うか、「右から左に聞き流す」はさすがに言い過ぎだけど、曲が流れてきても聴き流すようになっていたんです。若い頃はもっと夢中で聴いていたはずのに。

もちろん、それはミスチルの曲に魅力が無くなったのではなく、聴く側の僕の方に原因があります。歳を取るにつれ、僕の耳はミスチルを聴く耳ではなくなっていました。

大人になると嫌でも現実を見てしまいます。結婚すれば恋愛からも卒業しなくてはなりません。子どもが生まれると、日々の生活に追われるようになります。立ち止まって自分を見つめ直す余裕もなくなっていました。

僕の中で、ミスチルが唄う恋愛観(ポップ)や人生観(バラード)を求める理由が少しずつ失われていってたんだと思います。

どんなに素晴らしい名曲でも、聴く側のコンディションが整っていないときは胸の奥まで曲が響いてきません。

同じ曲を同じ人間が聴いても、聴くときの環境やメンタルによって感動するときもあれば、感動しないときもあります。音楽って面白いです。

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そして、ちょうど同じタイミングで読んだ別の方のブログ*2にもシンパシーを感じました。高校時代の初恋から当時好きだった曲を思い出して書かれたお話です。

昔に思いを馳せると頭の中に流れてくるメロディがあります。反対に、メロディを聴いて甦る思い出もあまります。音楽には記憶を閉じ込めておく力があるんですね。

僕がミスチルを聴くようになったのは4歳上の姉の影響です。中学生のときに初めて『CROSS ROAD』を聴き、そこからのめり込んでいきました。

"誰もが胸の奥に秘めた 迷いの中で Uh 手にしたぬくもりを"

このフレーズは30年近く経っても変わらぬまま、僕の頭の中に流れています。

『CROSS ROAD』でミスチルの魅力を知った僕は次に聴いた『innocent world』で確信し、『Tomorrow never knows』に衝撃を受け、『everybody goes-秩序のない現代にドロップキック-』で意表を突かれ、『【es】 〜Theme of es〜』から愛の難しさを知り、『シーソーゲーム 〜勇敢な恋の歌〜』に勇気づけられ、『名もなき詩』で人生を考えさせられ、『終わりなき旅』から未来を拓こうとして、それから、それから…。

一つ一つあげ始めるとキリがないぐらい、中学、高校、大学、社会人、それぞれのステージに思い出の曲があります。

考えてみると、僕の中で一番長く聴き続けているアーティストがミスチルです。自分の人生を振り返ると、いつもミスチルの曲が流れてきます。

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昨日は久しぶりに押入れからCDやDVDを引き出し、昔聴いた曲を懐かしみました。最後にまた一曲だけ動画を貼ろうと思うんですが、迷いに迷って、ちょっと以外なこの曲を選びました。

優しい歌 忘れていた誰かの為に

小さな火をくべるよな

愛する喜びに 満ちあふれた歌

作詞 桜井和寿

そう、忘れていたんです。優しく、愛する喜びに満ち溢れた歌を。なんだかまた僕の耳は再びミスチルの曲を聴く耳に戻ってきたようです。

今さらながら、特別お題「わたしの推し」。


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