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ゲイの美青年が報われない愛のために野球に賭けた物語

 「アガペイズ」という漫画をご存知でしょうか?もうかれこれ20年ぐらい前に週刊ヤングサンデーで連載されていた漫画です。正直”売れていた漫画”という印象はないので、知っている方はあまり多くないと思います。こんなことを言うのは作者や関係者の方々に大変失礼かもしれませんが、僕は好きだったの許してください。

 今日は敢えてこの漫画をおすすめしたいと思うのですが、とにかく物語の設定が奇抜なんです。主人公はビジュアル系バンドのリーダーを務める水樹百合という美青年。そんな彼は実は同性愛者。想いを寄せる男性を甲子園に出場させるため、風水の力を借りて、やったこともない野球に挑むというお話。

  「同性愛者」×「風水」×「野球」という、まったく接点がなさそうな題材を組み合わせたところにある意味凄さを感じます。特に「同性愛者」を主人公に物語りを描くというのは、青年コミックの中ではかなり攻めた設定である印象を受けました。

 今でこそLGBTという言葉を一般の人でも聞くようになり、性的少数者セクシャルマイノリティ)に対する理解は少しずつ高まっています。今でも決して十分とは言えませんが、当時は今よりも更に社会的認知が低かった時代でした。それ故に、主人公が「同性愛者」であるという設定は、読書も受け入れが難しかったはずです。

  ただ、物語のテーマ自体は、肉欲(エロス)を超えた真実の愛(アガペー)であり、性的少数者に対する理解を主張したものではありませんでした。ネタバレを含みますが、物語りは次のようなあらすじになっています。

   水樹は風水の力を借りて、試合を勝ち進めていきますが、風水を使用すると必ず代償がありました。風水の力で試合に勝つ度、水樹は何かを失わなくてはならないのです。

水樹は報われない愛であることを知った上で、ボロボロになりながらも戦い続けました。そして、甲子園を決めた試合の最中、彼は自分にとって一番大事な声までも失ってしまいます。

目的を成し遂げたものの、どん底にまで落ちた水樹は自ら命を絶とうとしました。しかし、ギリギリのところで踏み止まります。今度は風水を使わずに再び甲子園に出場することで、失った声を取り戻そうと、仲間とともに歩み始めます。

  この物語りは無償の愛により絶望の深い闇に落ちた人間が、今度は光を目指して這い上がろうとするお話です。

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 アガペイズには所々に太極図が描かれています。太極図は風水の考え方の原点であり、「陰と陽のバランス」を表しているそうです。黒色の中に白い円、白色の中に黒い円が描かれていて、完全な「陰」と完全な「陽」は存在しない。また、「陰」と「陽」に完全に分けられるものではなく、陰が強くなるとやがて陽へ、陽が強くなるとやがて陰へ変化する。アガペイズは物語の中でこのことを表現しているのです。

 改めて感じるのは「同性愛者」という題材の難しさから、この漫画は物語りの面白さ未満にしか人気を博せなかったように感じます。

  しかし、先程も書いたように今は日本でも少しずつLGBTへの理解が高まりつつあります。もし今、アガペイズが連載していたら、違った反響があったかもしれません。

  少し真面目な話をすると、僕自身がそうですが、LGBTのことを何となくでしか理解できていません。少しわかった風な気になっていますが、実は全然よくわかっていないのです。

 少し前にはある区議の無知な発言が物議を呼び、最後は謝罪するという一幕もありました。僕らはLGBTのことをちゃんと理解するためにも、LGBTにもっと興味を持ち、正しい知識を得ることが大切なんだと思います。

  そんなことを考えながら、アガペイズを読んでもらうのも、今の時代ならでは意味があるのではないかと思いました。

 

 

 

 

 

 

 

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