はじまりここから

下手の横好きではじめたエッセイ風のブログです。平凡な日々の中で感じたことを少しだけエモく綴っています。ジャンルはニュースや音楽など。

今夜言っておきたいこと

上の写真が何かわかりますか?

息子(兄)がNintendo Switchマリオメーカー2で遊んでいるのを見て、5歳の娘(妹)が折り紙で創作したオリジナルのゲームです。もう一度言います。ゲームです。その証拠にコントローラーもちゃんと2台付いています。ゲームの主人公は娘で、敵キャラはハロウィンのお化けです。右端の"こめじるし"みたいなのは蜘蛛の巣で、旗はマリオに出てくるゴールの旗だそうです。おわかりになりましたか?

タイトルをしばらく考えていて「イイのが思いついちゃった!」と嬉しそうに言うので聞いてみると、まさかの『お化け屋敷ゲーム』でした。透明のセロハンテープがフレームの端に貼られていたせいで「ゲーム」の文字が詰まってしまっています。

娘は他の同い年の子と比べて絵が上手い方ではありません。手先が特別に器用というわけでもないです。しかし、娘の自由な発想が好きです。親バカとして、クリエティブな才能を伸ばしていってあげたいと思っています。

せっかくなので、お化け屋敷ゲームで一緒に遊びました。コントローラーと画面は折り紙です。コントローラーを操作しても画面は動きません。大人が、いや、子どもでも面白いはずありません。それでも、隣で無邪気に笑っている娘を見て、僕は幸せな気持ちになりました。

ここ1ヶ月ほど毎晩、仕事で帰りが遅くなっています。単に忙しいだけなら良いのですが、トラブルが原因のせいで、精神的にずいぶんヤラれています。家族の前ぐらいやせ我慢すればいいのですが、どんより沈んだテンションのまま家に帰ってしまう日もあります。

我が家では母親(妻)を持ち上げといて、父親(僕)で落とすのが定番です。家庭円満のための暗黙のルールです。だから、たびたび娘が意地悪な態度を取ってきても僕は全然平気です。

しかし、最近は娘が甘えてくるときが多いです。妻曰く、会える時間が短いことを寂しがってくれているようです。

たかが仕事が大変なぐらいで『もうやってらんねぇよ』って、やさぐれそうになっている気持ちの弱い父親に娘はゲームをプレゼントしてくれました。

結婚していない人や、子どもがいない人たちに対して上から目線で言うつもりもありません。ただ僕は子どもがいてくれて本当に良かったと思います。今夜言っておきたいことはそれだけです。

 

おわり

 

メンバー募集中のMZDAOって何だろう!?

正直自分でも驚いています。超ビビリで、石橋を叩きまくるマンの僕が未知のコミュニティに参加を決めたのはおよそ3ヶ月前のこと。なんと言うか「ここで乗り遅れちゃマズい!」と思って慌てて飛び乗った感じです。

コミュニティの名前はMZDAO。読み方は「えむずぃーだお」で、平仮名で書くとちょっと可愛い。でも、聞いた人の大半は「え、何それ?」となるんじゃないでしょうか。

MAZDAOって何?

MZDAOについて説明するには「MZ」と「DAO」で区切る必要があります。まず、MZは人の名前です。MAEZAWAMZ。日本人で有名なマエザワさんと言えばあの人しかいません。ZOZOTOWNの創業者であり、お金贈りおじさん(旧お金配りおじさん)でもある。最近は民間人として宇宙旅行に行き、話題になりました。そう、あの人。前澤友作さんです。

次に、DAO。初めて聞く人にはちょっと難しいです。Decentralized Autonomous Organizationの略称で、直訳すれば「分散型自律組織」という意味になります。ただし、DAOにはまだはっきりした定義がありません。もともとはスマートコントラクトと呼ばれるインターネット技術の上に作られた組織のことを指すんですが、広い意味ではそれらの技術を使っていなくても、DAOと呼ぶことがあります。MZDAOは現時点で後者。

ラフな説明になりますが、DAOとは「特別なリーダーが存在しない、とてもフラットな組織」のことです。株式会社のように資本や権限が中央にだけ集中せず、みんなに分散化されていて、誰かがいなくなっても、まわっていく組織です。

言葉の説明だけではイメージも湧きにくいはずなので、MZDAOがどんなコミュニティで、これから何をしようとしているか、MZDAOについてもう少し具体的に紹介します。

MZDAOの特長

コンセプト

  • みんなで参加して、みんなで育てて、みんなで儲けよう

メンバー

  • メンバーの数は9月末時点で約24万人
  • メンバーの平均年齢は41.9歳
  • 年内にメンバー数100万人を目指している

やろうとしていること

  • 年内に最初の事業スタートを目指している
  • 事業内容についてメンバーに募集をかけたところ16,648件もの提案が集まった
  • まもなく事業提案が20件ほどに絞られ、それをメンバーの投票で選んでいく
  • 営業利益100億円以上の事業を目指している

参加費用

  • 月額500円
  • 事業の出資費用ではなく、コミュニティ参加料およびMZ限定記事の購読料

MZDAOは参加が大切

一意見を言わせてもらいますと、MZDAOのキモは「みんなで参加して、みんなで育て、みんなで儲けよう」というコンセプトだと思っています。

上に書いた通り、MZDAOはタダではありません。月額500円が掛かります。その500円は株式会社で言うところの株式ではありません。コミュニティへの参加券です。持っていればいいものではなく、使ってこそ価値が出るものです。とは言っても、ガッツリ参加する必要はなく、スマホからのゆる〜い参加で問題ないんですが、受け身にならないことが大切です。

現時点のコミュニティ内容は、オンラインサロンや有料ブログに近しいものです。しかし、年内には早くも初の事業がスタートする計画です。

ピンとこないかもしれませんが、事業をつくるのはコミュニティのメンバーです。つまり、今ならみんな創業メンバーになれるチャンスがあるということです。自ら起業を目指している人は別として、ほとんどの人は創業メンバーの経験なんてないはず。

それと、DAOにおける「分散化」というのは「みんなに平等に分け与えましょう」という話ではありません。中央集権はダメだけど、活躍した人にはインセンティブが与えられるようにデザインされた組織です。

MZDAOも事業やプロジェクトに貢献すれば、その分の報酬(トークンやストックオプションなど)をもらえる可能性があります。

何もせずに報酬だけ貰いたいという人も多いと思いますが、少なくとも僕にとって、稼ぐための手間は魅力的なのです。

僕は今の会社に勤めて20年になります。起業はもちろん、転職経験もありません。一つの会社に長く働くことが一概に悪いわけではありませんが、今の時代に合った働き方ではないと感じています。

けれども、今の会社を辞めて転職したいかと言うとそうではないし、本音は辞める勇気がないです。

副職は会社から禁止されていますし、たとえ禁止されていなくても時間的に2つの会社を掛け持ちするのはしんどそうです。

今の会社に勤めながら、自由に使える時間の中で他の会社でも働いてみたい。

もちろん、MZDAO はいわゆる普通の会社ではありません。就職するわけでもないので、普通に働くとは全然違います。でも、組織で事業をやろうとしている点は普通の会社と一緒です。

自分たちで事業を考えて、自分たちで事業を発展させる。なんか、めちゃくちゃ楽しそうじゃないですか!?

MZDAOを始めてみた感想

そんな訳でMAZDAOに参加することを決めたのですが、これまでの感想としては、前澤さんの記事の投稿ペースが想像以上に早いです。めちゃくちゃ多忙なはずなのに、それだけMZDAOに熱が入っている証拠かもしれません。

投稿される記事の中にはたびたびアンケートがあるんですが、何かを決めるときにはコミュニティのメンバーに意見を求めてくれることが多いです。

意外だったのは前澤さんが記事の中でモヤモヤと迷っているときがありました。

僕はてっきり前澤さんみたいな偉大な経営者はいつも即断で、悩んだりすることなんてないと思っていたんですが、メンバーに本音を話したり、相談してくたれたりするところはまさにDAOっぽいなと感じます。

そして、コミュニティに参加しているメンバーの雰囲気もすごくイイです。前澤さんからの問いかけに対して、メンバーはコメント欄に意見を書くのですが、コメント率は高いし、コメントの内容も荒れていません。

前澤さんがときどき書いていますが、MZDAOは、会社経営と事業運営のリアルドキュメンタリーです。MZと一緒に会社を作って、事業を立ち上げ成長させていく過程をリアルに共有できるコミュニティです。

リアルゆえに必ず儲けられるとは限りませんが、それはどんな会社でも同じです。成功する事業もあれば、失敗する事業もあるでしょう。でも、だからこそ面白いし、月額500円で参加する価値は十分にあると思います。

もしかしたら、自分がやってみたかった事業が採用されたり、こんな風に社会を変えられたらいいなと思ったことがMZDAOならできるかもしれません。

最後に

新しい何かにチャレンジするなら絶対早い方がいいです。チャンスはいつもあるわじゃありません。もし、このブログを読んで、ひとりでも多くの人がMZDAOに参加してくれたら、僕は嬉しいです。

↓に募集ページのリンクを貼っておきます。


https://www.mzdao.jp/ff.html?c=aqh90p

それではMZDAOでお会いしましょう!

 

やあやあ、お久しぶりです

「まだ生きてました、、」

前回の投稿から約4ヶ月。長い人生を考えればたかが4ヶ月。しかし、ブログの投稿を考えれば、されど4ヶ月。

あらかじめ休止を宣言していたとか、もともと長いスパンで書いていたとか、そういう場合ならまだしも、特に人気もない、しがない無名ブログで4ヶ月の空白はもはや死を意味する。

最初はみんな「どうしたのかな?」と心配してくれるだろうけど、そのうち「このままやめそうだな」から「やっぱやめたな」に変わり、最後は思い出してもらえなくなる。最後の状態に至るまで4ヶ月もあれば十分だ。

みなさんの記憶からようやく消えたところにふたたび現れてしまい、なんだか気恥ずかしさもある。

いや、自分でもわかっていたんだよ。しばらく書くのを止めちゃうとそこから復帰するのは難しいって。投稿を続けていたときは数日書かないだけでサボっているような罪悪感があったのに、一度緊張の糸が切れてしまうと、何も感じなくなっていった。

投稿をやめたことに特別な理由があったわけじゃない。すべてはただの泣き言。

思うように面白いことが書けず、がんばって書いたところでPVはこれっぽっちも増えていかない。お金がもらえるわけでもないのに時間だけはどんどん奪われていく。何のために書いているかわからなくなって、必死に書いていることが虚しくなった。

誤解を恐れずに言えば、他人のブログを読むのも正直しんどくなっていた。はてなブログの人たちはホント良い人ばかりで、自分のブログを読みにきてくれる人のブログは絶対読まなきゃ失礼だと思っていた。

当たり前だけど、繋がる人が増えれば増えるほど、読む時間は足りなくなっていった。どのブログも面白いとか面白くないとか関係なく、義務感で読むようになっていく。そんなところも嫌だった。

成果もないまま、書くことにも、読むことにも時間を奪われて、他のことができなくなることにイライラする。好きで始めたブログなのに、意味がわからん。そんなとき、追い討ちをかけるように仕事が忙しくなり、僕のブログライフは完全にフリーズした。

「じゃあ、今さらなぜ戻ってきたんだよ?」もし、そう聞かれたら「少しリフレッシュができたから」と答える。でも、まだわからない。今は気分が向いただけで、以前のようにまた書き続けるかはわからない。

「Web3って知ってる?」

長い前置きはさておき、半年ぐらい前からWeb3に興味を持つようになった。歴史というか、Web3の成り立ちを知って、面白いと感じた。

Web3は簡単に言うと、仮想通貨とかNFTとかDAOとか、ブロックチェーン技術を使ったインターネットの新しい世代のこと。

「中央集権をぶっ壊せ!」みたいなイデオロギーに共感しているわけではないが、革命を起こそうみたいなノリには乗っかってみたい気持ちになった。

もちろんWeb3を冷ややかに見る人がたくさんいることは知っている。特に仮想通貨なんかは事件や詐欺のニュースが取り沙汰されるから、怪しい上によくわからないと言う人がまだ大半だと思う。

そもそも僕はIT系の仕事をしているわけではないし、オタクでもないから、Web3のことをちゃんとわかっているわけではない。

けれども、世の中には「先行者優位」という言葉があって、例えば、ブログにしてもYouTubeにしても成功している多くの人間は先行者だ。

リスクを負って先行投資するから、得られる利益がある。Web2の波にはまったく乗れなかった。だから、Web3では先行者になってみたい。

何年先になるかはわからないけど、Web3が世の中にインパクトを与える可能性を秘めているのは間違いない。少しずつ社会にアダプションしていくだろう。

だからさ、だから今なのさ。みんなが始める前に、今やらなねば。

ブログを休んでいる間にできた時間はWeb3の本を読んだり、実際にやってみる時間にあててきた。飽きるまで、もう少しそんな状況が続きそうだ。

まだブログを続ける場合は、Web3について綴っていきたいと思います。

 

おわり

わたしのゴールデンウィーク

今回ははてなスマホ写真部の5月の投稿です。

※5月のお題はコチラ↓

teawase-brog430.hatenablog.com

自分で決めたテーマなのに月末まで引っ張ってしまいました(汗)。

わたしのゴールデンウィーク

我ながら何の捻りもないストレートなお題です。

シンプルにみんなが書きやすくしたかったんですが、ゴールデンウィークと言ったところで仕事や普段の休日と変わらない人も案外多いんじゃないかと思いまして、お互いの投稿を読みながら「自分だけじゃないじゃん」みたいな共感が生まれたら嬉しいかなと…。

結果、狙い通りと言うか、予想以上に変化球的な記事が多かったですね(ご参加ありがとうございました)。そうなると逆に自分は「ストレートにいったろうか!?」みたいな気持ちにもなります(笑)

余談ですが、一つ前の今週のお題に少しテーマが被っていました(苦笑)。スマホ写真部の方が先ですよ!

遊びも大事!

今週のお題は「何して遊んだ?」です。
物事を楽しむこと、それが遊びです! 小さい頃に遊んでいたことや、ゴールデンウィーク中に遊んだこと、今週末に何をして遊んだか、ブログに書いてみませんか? 今週は「何して遊んだ?」をテーマに、みなさんのエントリーを募集します。「小さい頃にハマった遊び」「夏休みにはこんな遊びをしたい!」「自転車のチェーンの遊びを調整した」など、あなたの「何して遊んだ?」にまつわる出来事を、はてなブログに書いて投稿してください! ご応募をお待ちしております。

引用:はてなブログ「今週のお題」

4月29日

まずはイチゴ狩りです。地元のイチゴのシーズンは12月中旬〜5月下旬。例年は1〜2月頃に行くんですが、今年はシーズン終了間際になってしまいました。

(ピークと比べると)料金はガツンと安くなるものの、甘みは落ちてしまいます。『せっかく行っても味がいまいちだったらどうしよう』と心配しつつ、まだ一度も行ったことのない農園へ・・・(; ・`д・´)

あった、あった。真っ赤なイチゴ。

ヘタが上に反っていると甘いそうな(*´ー`*)

この時期のイチゴはジャムに向いているそうです。

途中からは練乳付けて・・・

うまっ!!

全然心配いらないぐらい美味しかったとさ。

5月3日

見晴らしの良い公園に行きました。うっかりしてほとんど写真を撮っていません。

晴れの日は気持ちが良いです。

5月4日

釣り堀でニジマスを釣りました。辛うじて1匹ゲットです。

釣ったニジマスは焼いて食べます。

何をしているかと言うと・・・。

石を高く積むだけというシブイ遊び。

5月5日

子どもの日は竹で水鉄砲を作る教室に行きました。自然のものでオモチャを作るサスティナブルな遊びです。

昔ながらのオモチャは現代っ子でも十分楽しめます!

最後に

今年のゴールデンウィークはまさにいつもの休日とさして変わらないただの連休でした。もともとゴールデンウィークコスパが悪いのであまり遠くへは出かけませんが、今年は特に近場ばかりで過ごしたので物足りなさがあったことは否めません。今年こそは旅行も飲み会もぼちぼちコロナ前のレベルに戻していきたいですね。

さて、少し話を変えます。お気付きの方もいるかもしれませんが、当ブログもここ最近はずいぶん投稿が滞るようになりました。しばらくこの状況は続くというか、さらにひどくなりそうな予感がしています。実際どうなるかは自分自身もわかりませんが。

まぁ、自分の投稿間隔の話はどうでも良いのです。問題はいつも良くしてくださるみなさんのブログをほとんど見にいけていないことに対してこの場を借りてお詫びさせてください。突然見にこなくなって不信感を持たれたかもしれませんが、特別な理由はないのです。我ながら不義理を働いている感覚はあるのですが…、申し訳ありません。それでも、ぼちぼち自分のペースで続けていければと思います。それでは。

 

おわり

現代人を悩みから解放してくれる『歴史思考』を読んでみた

「おっ、これはイイかも」久しぶりにKindle版ではなく、本を単行本で買いました。自分一人で読むのではなく、面白かったら小学生の子どもにも読ませたかったからです。でも、まさかの序盤で『セックス』という単語が出てくるとは…。面白かったのにも関わらず、見せるのを躊躇っています。はは(笑)。

さて、COTENという会社をご存知でしょうか。『歴史思考』は株式会社COTEN代表取締役の深井龍之介さんが書いた本です。初めて名前を聞く方も多いと思います。

COTEN

COTENがいったいどんな会社なのか?説明がちょっと難しいんですが、一言で言うと世界史のデータベースを開発している会社なんです。

より多くの人が自分と人のために考え行動している社会の実現を目指し、その手段として、メタ認知を高めるきっかけを提供すること。それがCOTENの掲げるビジョンとミッションです。(参照:株式会社COTEN)

「世界史のデータベース!?」「メタ認知!?」正直あんまりピンとこないと思います。僕も最初はサッパリでした。と言うか、ぶっちゃっけ今も正しく理解できている自信はありません。それでも、何となく理解できる頃にはCOTENにハマっていること間違いナシなんです。

リベラルアーツ

僕がCOTENを知ったのは、深井さんがメインMCを務めたNewsPicksの音声番組『a scope』を聴いていたのがきっかけです。

『a scope』は深井さんが色んな学問の研究者たちとリベラルアーツを通じて、私たちが生きる「この世界」を捉え直していくをテーマに対談する番組でした。

リベラルアーツを日本語に訳すと教養という意味です。深井さんにとってリベラルアーツは単に知識やスキルではなく、多くの観点を獲得するために必要なものであると説明しています。人生や社会をあらゆる角度から捉えるための視点や立ち位置、思考法こそがリベラルアーツなのだそうです。

(『a scope』でのお話を、ご本人の言葉をお借りしながら紹介させていただきます)

僕らは今、個人が自分の人生を主体的に考えなければ幸せになれない時代を生きています。それと同時に世界には様々な価値観を持つ人たちが共存していて、競争や打ち負かすことを考えるのではなく、互いの価値観を認めたり、新しい価値観を見つけたりしながら生きていかなくはなりません。

なぜなら、現代は人類史上、経験のない速さで社会の価値観が変化していて、同時に異なる価値観を持つ多く人たちと同じ世界で繋がっているからです。

社会の価値観と変化

社会の価値観が変わることは歴史上何度もありました。古代、中世、近代では社会の価値観が当然違ってきます。時に宗教改革のような大きな変化の波を経て現代に至るわけですが、現代ほど早いテンポで価値観が移り変わる時代は過去にありません。

例えば、多くの一般男性の場合、少し前までは大企業に入って出世することが理想的な生き方に考えられてきました。実際にそれで、ほとんどの人は幸せになれたのだと思います。

しかし、今はどうでしょう。もちろん、そのような考え方は今も残っていますが、そもそも働き方やお金に対する考え方が変わり、バリバリ働いて稼ぐことを美徳とする社会は既に失われつつあります。

中には早期リタイア(FIRE)を考える人やユーチューバーを目指す人も現れるようになりました。僕が就職した20年前には想像できなかったことです。

結婚観にしてみても、長い間、女性は結婚して子どもを産み、家庭に入ることが良しとされてきました。もし今、それを平然と言ったら白い目で見られるでしょう。

日本だけを見ても世代間で価値観に差が生じているわけですが、海外に目を向ければ、もっとたくさんの異なる価値観が存在しています。現代はそんな海外の人たちとも簡単に会話や仕事ができるようになりました。

さらに現代はインターネットを使って誰でも自由に自分の考えを発信することができます。人類の長い歴史の中では正しいことを言っても処刑されてきたわけですから、人類にとって、めちゃくちゃ大きな変化が今起きているわけです。

悩みやすい現代人

では、社会の価値観が移ろいやすかったり、同時に多様な価値観の人が存在したりする世界では何が起きるのでしょうか。

みんなが悩むようになります。なぜなら、自分にとって何が幸せなのかわからなくなるからです。

一定の価値観の中では、どうしたら幸せになれるかを考えるだけで十分です。でも、価値観が変わりやすい世界では、まず何が幸せなのかを考える必要があります。

先程の仕事観で言えば、以前は大企業に就職するための方法や、出世するための方法だけ考えていれば良かったわけですが、そもそも「それって本当の幸せじゃないよね」みたいな風になってきます。

つまり、どうしたら幸せになれるのか(How )よりも、何が幸せなのか(What)、なぜ幸せなのか(Why)の答えが求められる時代なのです。

大切なことは特定の価値観から一つの正解だけを求めないことです。正解が一つしかないと、自分が正解から外れたときに生きづらくなります。逆に複数の正解を見つけられれば、選択肢が増える分だけ迷いを減らすことができます。

そこで求められるのがリベラルアーツです。哲学、物理学、社会学、宗教学など、様々な学問の視点から人や社会を見ることで特定の価値観に縛られなくなります。そうした俯瞰的に多数の視点から認知できる状態がメタ認知なのです。

『a scope』の第1回目の放送にそんなお話があったのですが、全ての回を聞き終えてから、もう一度聞きなおしたときに話の内容が頭にスーッと入ってきました。まさに目から鱗が落ちた感じです。もっと正確に聞きたい方は、無料ですので、ぜひこちらを視聴してみてください。

newspicks.com

COTEN RADIO

さて、本のテーマである歴史ではなく、リベラルアーツについて長々書いてしまいましたが、関係ないかと言えば決してそんなことはありません。深井さんがどのような前提で『歴史思考』を書いているかをわかっていただくのにちょうど良いと思ったんです。実際、本ではエピローグの部分で教養について触れられています。

そもそも深井さんは『a scope』以前に歴史を面白く学ぶための『COTEN RADIO』をCOTTENから配信しています。

この『COTEN RADIO』はApple Podcast総合ランキングで長らく1位を取り続けるほど超人気コンテンツでして、『歴史思考』は『COTEN RADIO』初の著書なんです。

わざわざ『a scope』を先に紹介したのは、僕がまだ『COTEN RADIO』を聴いていなくて、この本をきっかけに聴くようになりたいと思っていることもあるんですが、『COTEN RADIO』が伝えようとしている歴史自体がリベラルアーツの一つであり、また、歴史からは他の多くのリベラルアーツも一緒に学ぶことができるからです。

リアルタイムに起きていることを正しく分析することは難しくても過去に起きた歴史であれば分析や考察が比較的しやすいのではないでしょうか。

新型コロナ感染をめぐる対応も現時点で何が正しいかを判断することは難しいですが、人々の価値観が分断されている状況を医療、心理、経済、文化、宗教など色んな学問の視点から見ることでわかるものはあると思うんです。

歴史は過去のケーススタディの集積であり、迷いがちな現代人にとってたくさんのヒントや答えを教えてくれます。

COTENがやろうとしている世界史のデータベースの事業は、例えば「大器晩成型の人物」や「今起きているニュースと似たような出来事」など抽象的なキーワードでの検索を可能にしたり、マップ上で出来事や人々がどう動いたかをわかるようにするためのプロジェクトです。

最後に

最後に少しだけ本の中身についても書いておきたいと思います。イエス・キリストやガンジーのような誰もが知っているような偉人の知られざるエピソードを紹介していて、僕らが抱いているイメージとのギャップが興味深いのですが、この本が伝えようとしていることも特定の価値観だけに縛られないように!ということなんです。

僕らは最近、SNSで活躍している人を見ると、つい自分がつまらない人間に思えてしまうことがあります。しかし、歴史に残るような偉人が必ずしも生前中に社会から称賛されたり、いわゆる成功を収めた人ばかりではなく、むしろ憂き目に遭っていたなんてことはザラだったりしました。同じように僕らも、何か大きなことを成し遂げていないからといって必要以上に自分の人生を悲観する必要はないのです。まだ気付けていないだけで、自分にも特別な価値が存在しているかもしれないのです。

僕らの悩みの原因の多くは社会の常識や価値観とのズレから起こります。歴史は僕らに、今の社会にある常識や価値観が決して当たり前ではないことを教えてくれます。

そして、自分と同じように悩んだ人は過去にもきっと存在していて、歴史からヒントや答えをもらうことができます。

偉人たちのエピソードはもちろん面白いのですが、面白さの先に隠れている大切なことを気付けたきたときに、この本がもっと有意義なものになるんじゃないでしょうか。

肝心な中身の紹介が短くてすいませんが、それは本を手にした時の楽しみに取っておいてください。僕も『COTEN RADIO』を聴くのを楽しみにしています。

 

おわり

 

 

 

2022年はドラえもん『のび太の宇宙小戦争』をやめて、クレヨンしんちゃん『もののけニンジャ珍風伝』を観ることにした

のび太には悪いが、今年はやめることにした。

『のび太の宝島(2018年)』『のび太の月面探査機(2019年)』『のび太の新恐竜(2020年)』。子どもたちを3年連続で映画館に連れて行ったが、思いの外、手応えがない。

アマゾンプライムでたびたびドラえもんの映画を見ているのに、映画館で観た3作品がヘビロテの中に入ってこないのだ。

たいてい『のび太の南極カチコチ大冒険(2017年)』『のび太の宇宙英雄記(スペースヒーローズ)(2015年)』『新・のび太の大魔境 〜ペコと5人の探検隊〜(2014年)』『のび太のひみつ道具博物(2013年)』のどれかを見ている。

大きなスクリーンに迫力のあるサウンド、メロンソーダとキャラメルフレーバーのポップコーン。親はわざわざお金と時間を使って、子どもたちにエンタメな時間を提供した。映画館で観た作品にもっと強い思い入れがあっても良いんじゃないだろうか。

子どもの頃にじいちゃんに連れて行ってもらった『のび太の日本誕生(1989年)』は僕にとって特別な作品だぞ…。

まぁ、愚痴を言っても仕方がない。どんなシチュエーションで観たかよりも作品は中身で評価されるべきだ。映画館で観た作品がたまたま我が子の好みに合わなかっただけの話に過ぎない。 

我が子曰く、感動系の作品は苦手。泣いてしまうのが嫌なのだと。斜めに見過ぎかもしれないが、最近のドラえもん映画はやや感動を誘い過ぎている。

特に『のび太の新恐竜』はひどかった。飛べないせいで仲間の群れに入れない恐竜のキュー。その姿に自分を重ねたのび太は自分も鉄棒の逆上がりを克服することで、キューに勇気を与えようとする。ボロボロになりながらもがんばるキューとのび太。なんだか自分たちのためではなく、客を泣かせるために必死になっているように見えてならなかった。

それともう一つ。『のび太の宇宙小戦争(リトルスターウォーズ) 2021』がコロナを理由に公開を延期したのはいただけなかった。延期になった分、ダラダラ宣伝を流し続けられたら、映画を観る前に飽きてしまう。色んなイベントが自粛される中で、比較的感染リスクの低い映画こそ、堂々と公開してほしかった。日和見した感じは否めない。

だから、今年はしんちゃんを選ぶことにした。

もののけニンジャ珍風伝

出典:『映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝』公式サイト

映画館でクレヨンしんちゃんを観たのは今回が初めて。連載開始からちょうど30年の節目の年だった。

あらすじ

ある日、野原一家の前にしんのすけと同じ年頃の男の子を連れた妊婦の親子が現れる。すると、母親が突然、しんのすけの本当の母親は自分だと告白しはじめた。

母親の名は屁祖隠ちよめ、息子の名は珍蔵。5年前、同じ病室で産まれたしんのすけと珍蔵は病院のミスで取り違えられてしまったのだと。

あまりのことに動揺するひろしとみさえ。ちよめに強引に言いくるめられ、一晩泊めることになってしまうが、その夜、ちよめ達を連れ戻しに来た謎の忍者集団によって、ちよめと珍蔵に間違われたしんのすけが忍者の里へ連れ去されてしまう。

しんのすけはそこで地球のエネルギーであるニントルと、ニントルを閉じ込めている「地球のへそ」の存在を知る。そして、屁祖隠家とは「もののけの術」でへその栓を代々守り続けてきた一族だったのだ。

一方、珍蔵から事情を聞きだしたひろしとみさえはしんのすけを取り戻すため、忍者の里を目指すことに。

「果たして、野原一家は無事に再開することができるのか?」忍者の里に隠された秘密としんのすけの出生の真実に迫る。

声の特別出演

毎回恒例の声の特別出演は川栄李奈とハライチ。ハライチは本人役で登場し、漫才を披露してくれる。ちなみにエンドロールで「山田孝之」の名前を発見した。何の役かは伏せておく。

感想

月並みの感想だが。笑いと感動のバランスが良く、十分満足のいく内容だった。病院で赤ちゃんを取り違えてしまう展開は別に目新しくはない。福山雅治主演の映画にも確かそんなストーリーがあった。フィクションに限らず、現実にもあった話だ。もちろん、現代の先進国において起きることはまずないだろう。

映画では、病院に慌てて駆けつけた父ひろしが同じ病室にいた他人の赤ちゃんを自分の赤ちゃん(しんちゃん)と勘違いするシーンがある。長男が生まれたときのことを思い出してみると、妻はクリニックの個室に入院していたので僕がどんなに間抜けだとしても間違えようはなかった。

しかも、出産した日はピッタリ予定日の当日。昼前に陣痛がはじまり、夕方にはもう産まれていた。驚くほどスムーズな安産。おかげでドラマのように急いで病院に駆けつけたり、待合室でずっと待ち続けたりすることはなかった。

忍者と言えば、3年ほど前に山梨県の『忍野しのびの里』で遊んだことがある。迫力のあるショーを見たり、仕掛けが隠されたからくり屋敷に入ったり、大人が行っても結構楽しめる。

そう言えば、去年も小田原城址公園の『NINJA館』に行っている。子どもも大人もみんな忍者が大好き。忍者はなかなかのキラーコンテンツかもしれない。

そんなわけでゴールデンウィークには親子で『クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝』を観てはいかがだろうか。

ちょっと感動できるぐらいの映画が観ていて心地よいのだ。

おわり

 

 

 

 

 

濃厚接触者として過ごした待機期間のことをダラダラ書いてみる

いやー、まいった。やっと終わった。ようやくクソつまらない待機期間とおさらばだ。

そう、僕は濃厚接触者になり、つい3日前まで自宅待機を余儀なくされていた。娘がコロナに感染したからだ。

家族の誰かがコロナに感染する。とりわけ幼稚園や学校に通う子どもたちがコロナに感染する可能性は十分にあった。けれども、それは現実に起こらないような気がしていた。根拠はないが、勝手にそう思っていたんだ。でも、その考えはあまかった。

先々週の金曜日。会社の携帯に妻から連絡があった。「熱があるから娘を病院に連れて行く」こういう時期だ。熱があるときはすぐに病院に行くと決めていた。

少しすると妻からまた着信が入った。嫌な予感がする。ただのカゼっぽい症状だったが、念のため検査すると陽性反応が出た。隔離のため、乗ってきた車にすぐ戻るよう促されたらしい。

マジか…。一瞬動揺したが、上司に状況を伝え、帰宅することにした。帰り際、会社から抗原検査キットを分けてもらい、車の中でひとり検査する。陰性。幸いにも前日、前々日は在宅勤務をしていた。自分が原因で社内の人間に濃厚接触者を出さずにすんだのは、せめてもの救いだ。

帰宅すると妻と娘が先に戻っていた。息子も娘の発熱を確認した時点で学校へは行かず、家で待機していた。平日の昼間に家族全員が家の中で顔を合わせる。普段ならあり得ない。

これからのことを考えた。まずは待機期間を確認する。条件により短縮する手段もあるが、基本は発症日の翌日から7日間。部屋を分けて娘との接触を避ける僕と息子は7日間待機することになった。

ただし、幼い娘の世話をしなくてはならない妻は娘の10日間の待機期間が終了後、更に7日間の待機が必要になるらしい。マジか、長すぎだろ。

とにかく仕方がないので、まずは家中をできるだけ除菌剤でスプレーし、妻と娘、僕と息子、生活する空間を階で二つに分けた。

次は食材や生活品の調達に出かける。濃厚接触者でも最低限の買い物は許容されているので助かる。珍しく冷蔵庫だけではなく、パントリーまでがほぼ隙間なく埋まった。

同じ家で生活しながら、悲しいかな寝食を共にしない生活の始まり。幸いにも娘の症状は軽かった。子どもが重症化しにくいのは聞いていたが、発症してからわずか二日後には熱も下がっていた。本当にコロナだったのか疑いたくなるぐらい。

僕も妻も3回目のワクチン接種をすませていたので、一番心配なのは息子だった。でも、息子に感染した様子はなく、抗原検査キットでも陰性。発症前にはあんなにベタベタくっついていたのに。ありがたいことだが、コロナの感染力の強さがいまいちわからない。

待機期間中、娘は布団の上が聖域。しばらくはそこから出ないようにお願いした。やることがない娘はテレビをひたすら見続ける。朝も昼も夜もテレビ。たまに折り紙や塗り絵もするが、長い時間はもたなかった。

もちろん望ましくはない。とは言え、仕方がない。感染リスクを考えると、妻とて一緒に遊ぶのはなるべく控えた方がいい。いつものように甘やかすことができないのは正直寂しいものだ。

息子は学校生活とリズムを揃えるため、勉強と休憩の時間を交互に取らせた。比較的インドア派なので、外に出れなくても文句を言わず過ごしてくれた。

妻は娘の世話とひたすら家事をこなす。4日が過ぎた頃から部屋の模様替えを始めた。

僕はと言えば、平日は普通に仕事をした。通常の在宅勤務とあまり変わらない。ただし、来客が何件か入っていたため、上司に代わりを頼んだ。

リモートでつないでもらう。しかし、お客がわざわざ来たのは現地でないと確認できないことが多くあるからだ。リモートでやり取りするには限界があった。打ち合わせ中、孤独感すら感じたが文句を言える立場にない。

ちなみに僕は一日中家の中にいるのが耐えられず、毎朝、人がいないところを選んで散歩したり、ジョギングしたりした。汗をかくと少し気が紛れる。雨上がりの山に霧がかかる日もむしろ好んで外に出た。

家族の中で一番普段に近い生活をしていたのは僕だが、それでもストレスを感じた。何の症状も出ていないのに、外出を禁止されるのは、思いの外ストレスが溜まることがわかった。

当たり前のことであっても、自分がいざそういう状況になってみると理不尽に感じてしまう。気持ちも後ろ向きになりやすい。ブログもまったく書く気になれなかった。

そして、ようやく待機期間が完了した僕は一昨日、人生初のPCR検査を受けた。唾液を使う検査だったが、唾液量を結構多く必要とする。

苦戦していると、検査ブース内に梅干しとレモンの写真が貼られていることに気付いた。なるほど!

検査を受けた後、運動不足の息子を連れ出し、目的地を決めず自転車を走らせた。土手沿いに往復2時間ほど。滅多に乗らない自転車に長時間乗ったおかげでお尻がちょっと痛くなった。

(休憩中にアイスを食べる息子)

PCR検査は迅速判定だったため、夕方にはメールで結果が届いた。陰性。おめでとう。やっと終わった。

【はてなスマホ写真部】2022年4月の活動報告

僕が参加しているはてなスマホ写真部の2022年4月のテーマは「初めて出会った!●●をスマホにおさめました。」

どうかと思ったし、全然イケてないけど、初めて経験した待機期間中のの写真を載せた。

teawase-brog430.hatenablog.com

で、いきなりですが、5月のテーマ決めは僕の役目なので発表させてもらいます。

5月のテーマは「わたしのゴールデンウィークをスマホにおさめました

5月と言えば、やはりゴールデンウィーク。旅行に出掛ける人がいれば、休日も関係なく仕事をしている人もいるかれもない。

ゴールデンウィーク中の出来事なら何でも構いません。皆さんの過ごし方を報告してもらえればと思います。では、よろしくお願いします。

 

おわり