今夜言っておきたいこと
上の写真が何かわかりますか?
息子(兄)がNintendo Switchのマリオメーカー2で遊んでいるのを見て、5歳の娘(妹)が折り紙で創作したオリジナルのゲームです。もう一度言います。ゲームです。その証拠にコントローラーもちゃんと2台付いています。ゲームの主人公は娘で、敵キャラはハロウィンのお化けです。右端の"こめじるし"みたいなのは蜘蛛の巣で、旗はマリオに出てくるゴールの旗だそうです。おわかりになりましたか?
タイトルをしばらく考えていて「イイのが思いついちゃった!」と嬉しそうに言うので聞いてみると、まさかの『お化け屋敷ゲーム』でした。透明のセロハンテープがフレームの端に貼られていたせいで「ゲーム」の文字が詰まってしまっています。
娘は他の同い年の子と比べて絵が上手い方ではありません。手先が特別に器用というわけでもないです。しかし、娘の自由な発想が好きです。親バカとして、クリエティブな才能を伸ばしていってあげたいと思っています。
せっかくなので、お化け屋敷ゲームで一緒に遊びました。コントローラーと画面は折り紙です。コントローラーを操作しても画面は動きません。大人が、いや、子どもでも面白いはずありません。それでも、隣で無邪気に笑っている娘を見て、僕は幸せな気持ちになりました。
ここ1ヶ月ほど毎晩、仕事で帰りが遅くなっています。単に忙しいだけなら良いのですが、トラブルが原因のせいで、精神的にずいぶんヤラれています。家族の前ぐらいやせ我慢すればいいのですが、どんより沈んだテンションのまま家に帰ってしまう日もあります。
我が家では母親(妻)を持ち上げといて、父親(僕)で落とすのが定番です。家庭円満のための暗黙のルールです。だから、たびたび娘が意地悪な態度を取ってきても僕は全然平気です。
しかし、最近は娘が甘えてくるときが多いです。妻曰く、会える時間が短いことを寂しがってくれているようです。
たかが仕事が大変なぐらいで『もうやってらんねぇよ』って、やさぐれそうになっている気持ちの弱い父親に娘はゲームをプレゼントしてくれました。
結婚していない人や、子どもがいない人たちに対して上から目線で言うつもりもありません。ただ僕は子どもがいてくれて本当に良かったと思います。今夜言っておきたいことはそれだけです。
おわり