はじまりここから

下手の横好きではじめたエッセイ風のブログです。平凡な日々の中で感じたことを少しだけエモく綴っています。ジャンルはニュースや音楽など。

2022年はドラえもん『のび太の宇宙小戦争』をやめて、クレヨンしんちゃん『もののけニンジャ珍風伝』を観ることにした

のび太には悪いが、今年はやめることにした。

『のび太の宝島(2018年)』『のび太の月面探査機(2019年)』『のび太の新恐竜(2020年)』。子どもたちを3年連続で映画館に連れて行ったが、思いの外、手応えがない。

アマゾンプライムでたびたびドラえもんの映画を見ているのに、映画館で観た3作品がヘビロテの中に入ってこないのだ。

たいてい『のび太の南極カチコチ大冒険(2017年)』『のび太の宇宙英雄記(スペースヒーローズ)(2015年)』『新・のび太の大魔境 〜ペコと5人の探検隊〜(2014年)』『のび太のひみつ道具博物(2013年)』のどれかを見ている。

大きなスクリーンに迫力のあるサウンド、メロンソーダとキャラメルフレーバーのポップコーン。親はわざわざお金と時間を使って、子どもたちにエンタメな時間を提供した。映画館で観た作品にもっと強い思い入れがあっても良いんじゃないだろうか。

子どもの頃にじいちゃんに連れて行ってもらった『のび太の日本誕生(1989年)』は僕にとって特別な作品だぞ…。

まぁ、愚痴を言っても仕方がない。どんなシチュエーションで観たかよりも作品は中身で評価されるべきだ。映画館で観た作品がたまたま我が子の好みに合わなかっただけの話に過ぎない。 

我が子曰く、感動系の作品は苦手。泣いてしまうのが嫌なのだと。斜めに見過ぎかもしれないが、最近のドラえもん映画はやや感動を誘い過ぎている。

特に『のび太の新恐竜』はひどかった。飛べないせいで仲間の群れに入れない恐竜のキュー。その姿に自分を重ねたのび太は自分も鉄棒の逆上がりを克服することで、キューに勇気を与えようとする。ボロボロになりながらもがんばるキューとのび太。なんだか自分たちのためではなく、客を泣かせるために必死になっているように見えてならなかった。

それともう一つ。『のび太の宇宙小戦争(リトルスターウォーズ) 2021』がコロナを理由に公開を延期したのはいただけなかった。延期になった分、ダラダラ宣伝を流し続けられたら、映画を観る前に飽きてしまう。色んなイベントが自粛される中で、比較的感染リスクの低い映画こそ、堂々と公開してほしかった。日和見した感じは否めない。

だから、今年はしんちゃんを選ぶことにした。

もののけニンジャ珍風伝

出典:『映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝』公式サイト

映画館でクレヨンしんちゃんを観たのは今回が初めて。連載開始からちょうど30年の節目の年だった。

あらすじ

ある日、野原一家の前にしんのすけと同じ年頃の男の子を連れた妊婦の親子が現れる。すると、母親が突然、しんのすけの本当の母親は自分だと告白しはじめた。

母親の名は屁祖隠ちよめ、息子の名は珍蔵。5年前、同じ病室で産まれたしんのすけと珍蔵は病院のミスで取り違えられてしまったのだと。

あまりのことに動揺するひろしとみさえ。ちよめに強引に言いくるめられ、一晩泊めることになってしまうが、その夜、ちよめ達を連れ戻しに来た謎の忍者集団によって、ちよめと珍蔵に間違われたしんのすけが忍者の里へ連れ去されてしまう。

しんのすけはそこで地球のエネルギーであるニントルと、ニントルを閉じ込めている「地球のへそ」の存在を知る。そして、屁祖隠家とは「もののけの術」でへその栓を代々守り続けてきた一族だったのだ。

一方、珍蔵から事情を聞きだしたひろしとみさえはしんのすけを取り戻すため、忍者の里を目指すことに。

「果たして、野原一家は無事に再開することができるのか?」忍者の里に隠された秘密としんのすけの出生の真実に迫る。

声の特別出演

毎回恒例の声の特別出演は川栄李奈とハライチ。ハライチは本人役で登場し、漫才を披露してくれる。ちなみにエンドロールで「山田孝之」の名前を発見した。何の役かは伏せておく。

感想

月並みの感想だが。笑いと感動のバランスが良く、十分満足のいく内容だった。病院で赤ちゃんを取り違えてしまう展開は別に目新しくはない。福山雅治主演の映画にも確かそんなストーリーがあった。フィクションに限らず、現実にもあった話だ。もちろん、現代の先進国において起きることはまずないだろう。

映画では、病院に慌てて駆けつけた父ひろしが同じ病室にいた他人の赤ちゃんを自分の赤ちゃん(しんちゃん)と勘違いするシーンがある。長男が生まれたときのことを思い出してみると、妻はクリニックの個室に入院していたので僕がどんなに間抜けだとしても間違えようはなかった。

しかも、出産した日はピッタリ予定日の当日。昼前に陣痛がはじまり、夕方にはもう産まれていた。驚くほどスムーズな安産。おかげでドラマのように急いで病院に駆けつけたり、待合室でずっと待ち続けたりすることはなかった。

忍者と言えば、3年ほど前に山梨県の『忍野しのびの里』で遊んだことがある。迫力のあるショーを見たり、仕掛けが隠されたからくり屋敷に入ったり、大人が行っても結構楽しめる。

そう言えば、去年も小田原城址公園の『NINJA館』に行っている。子どもも大人もみんな忍者が大好き。忍者はなかなかのキラーコンテンツかもしれない。

そんなわけでゴールデンウィークには親子で『クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝』を観てはいかがだろうか。

ちょっと感動できるぐらいの映画が観ていて心地よいのだ。

おわり