THE FIRST TAKEにアジカンが『ソラニン』で登場
4連休の2日目の夜。みんなの注目はオリンピックの開幕に集まっていたと思いますが、僕には他に気になることがありました。
THE FIRST TAKE。最近流行りのYouTube 番組にASIAN KUNG-FU GENERATIONが登場。結成25周年の節目に披露してくれた曲は『ソラニン』でした。
この曲は2010年に映画化された浅野いにおさんの漫画作品『ソラニン』の主題歌として使われた曲です。浅野いにおさんが書き下ろした詩にアジカンが楽曲を提供しました。
『ソラニン』はバンドをしながらアルバイトで働く種田という青年とその彼女である芽衣子を中心に描いた物語です。
(ネタバレを含みますのでご注意ください)
芽衣子の一言により、種田はそれまで逃げていたプロのバンドマンになる夢に本気で挑もうとする。しかし、夢は破れ、芽衣子の前から忽然と姿を消してしまう。
自分には大切な仲間やかけがえのない恋人がいて、自分の人生は幸せなんだと、自分に言い聞せるようとする種田。
バイクで芽衣子の元に向かう途中、葛藤しているうちに涙が止まらなくなり、交差点に突っ込んでしまう。
倒れたバイクの隣に横たわり、穏やかな顔で高い空を見上げる種田だが、悲しいかな、そのまま亡くなってしまった。そんな少し切ない物語。
✳︎
映画の終盤では芽衣子を演じる女優の宮崎あおいさんが俳優の桐谷健太さん、サンボマスターの近藤洋一さんと一緒に『ソラニン』を演奏します。華奢な宮崎あおいさんが、恋人だった種田が生きた証として、ギターを弾きながら熱唱する姿に何度も泣きそうになりました。
とてもとても素敵な曲です。一発録りに込められた演奏にぜひ酔いしれてみてください。
あの時こうしてれば あの日に戻れれば
あの頃の僕にはもう 戻れないよたとえばゆるい幸せがだらっと続いたとする
きっと悪い種が芽を出して
もう さよならなんだ
作詞:浅野いにお 作曲:後藤正文 「ソラニン」より
おわり