GalaxyのCMから聴こえてきた美しい曲の正体はYUKI『大人になって』のカバー曲だった
カラオケみたいなカバーソングはつまらない。クセが多少強くても、カバーするアーティストがオリジナルのアレンジを効かせてこそ、カバーソングは聴いていて面白い。
たまに原曲からイメージが離れ過ぎてしまう曲もあるが、それも含めてカバーソングの魅力なんだと思う。
けれども、この前あるカバーソングを聴いたときはちょっと違っていた。ボーカルが変わるだけで十分過ぎるほど魅力的に感じられた。
大人になって
なんで なんで
人は生まれ 愛を知っていく
悩める美しい若き日々よ
この歌詞に聴き覚えはないだろうか。スマートフォンGalaxyのCMで親子の映像と一緒に流れてくる曲の歌詞だ。僕は初めて聴いた瞬間にビビっときてしまった。
ぶっちゃけあの短いCMを見るだけでも、ちょっとウルってきそうになる。それぐらい曲に感情を引き寄せられていく。
「誰の曲で、誰が唄っているのか?」たまらず気になって調べてみた。
すると、YUKIのカバー曲であることがわかった。JUDY AND MARY世代としては嬉しい驚きだ。
曲のタイトルは『大人になって』で、唄っているのはBISHのアイナ・ジ・エンド。
てっきり名前をまったく知らないアーティストが唄っている新曲なんだと思ったが違ったらしい。
『大人になって』がリリースされたのは今から約10年前の2012年。
誤解を恐れずに言えば、世間にあまり知れ渡っていなかった分、YUKIの懐かしい名曲としてではなく、生まれたばかりのアイナ・ジ・エンドの新曲と認識して、多くの人が聴いているのではないだろうか。
裏を返せば、それぐらいアイナ・ジ・エンドの歌唱力は素晴らしいし、まだ聴いていない人がいたら、ぜひ聴くことをおすすめする。ちょうど昨日4月1日に配信もリリースされた。
こちらがYUKIの原曲。アイナ・ジ・エンドに比べて柔らかく聴こえる。
ワイヤレスイヤホン
話は変わるが、遅ればせながらワイヤレスのイヤホンを購入した。
urbanista(アーバニスタ)のLISBON。値段はだいたい6000円。たまたま立ち寄った電気屋で適当に選んだだけのもの。
もともとデジタルガジェットとかに詳しいわけでもないし、強いこだわりはなかった。
ほどほどの音質で、ほどほど長持ちするバッテリーならブランドはなんでも良い。値段は安いのに越したことはないが、安過ぎるよりちょっと安いぐらいが安心できる。
選ぶのに唯一の条件にしたのは、インナーイヤー型であること。イヤホンにはカナル型とインナーイヤー型がある。
知っている人は多いかもしれないが、耳にフィットして音漏れしにくいのがカナル型。一方で、音漏れはするけど逆にイヤホンをしていても周りの音を拾えるのがインナーイヤー型。
しっかり低音を聴きたい人はカナル型で、ながら聴きをしたい人はインナーイヤー型が向いている。
もし自分がまだ二十代ならカナル型を選んだと思う。「高音質で音楽を楽しむオレ」になりたかったはずだ。
でも、今は違う。時間を惜しんで、何かをしながら「片手間で音楽を楽しめるオレ」になりたい。音楽だけはなく、ポッドキャストやラジオも聴きたい。
早速使用してみるとBluetoothは問題なく作動した。着け心地は悪くないし、ようやく邪魔なコードからも解放された。
昨日からワイヤレスイヤホンで「大人になって」を繰り返し聴いている。重低音は味わえないが、自然な感じの音が楽しめるのはインナーイヤホン型の方かもしれない。
おわり