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下手の横好きではじめたエッセイ風のブログです。平凡な日々の中で感じたことを少しだけエモく綴っています。ジャンルはニュースや音楽など。

仮面ライダーセイバーの中にスター・ウォーズを見た!

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僕は、自分がなぜ『仮面ライダーセイバー』にハマるのかが、ずっと気になっていたんだ。子どもと一緒にテレビの前に座りながら、ついつい子ども以上に真剣に見入ってしまう。

けど、ようやくその理由に気付いた。

『スター・ウォーズ』だ。

スター・ウォーズの中でも、エピソードは初期作品の4〜6。

もしかすると、これはファンの間では誰もが知っている常識、もしくは、誰もが気付いている事実なのかもしれない。

ただ、軽くググった感じではそんなことが書かれた痕跡は見つからなかった。

これ以上、僕にはそれがどうなのか確かめる術はない。

もし仮にそうだったとしたら、軽く読み流してほしい。

ただ、読んでくれたうちの誰か一人でも「確かにそうだ!」と納得してくれのなたら、僕が書いた意味はある。

あらすじ

そもそも特撮ヒーロードラマである『仮面ライダーセイバー(以下、セイバー)』をみんなが見ているわけはないと思うので、簡単に物語を紹介したい。

セイバーは昨年の2020年9月からテレビ朝日系列で毎週日曜9時から放送されている仮面ライダーシリーズの最新作。

主人公は神山飛羽真という名の小説家の青年。「現実世界にあった街の一部が消失し、それが異世界に出現する」という設定の下、彼が聖剣を手に仮面ライダーとして敵と戦うお話だ。話のテーマであり、仮面ライダーに変身するためのキーアイテムは"本"である。

はるか昔より、森羅万象を司ってきた1冊の書物があった。その書物には神話、物語、生物、化学技術の源などありとあらゆるものが刻まれ、そこに記された知識と力によって人類は進化し、文明は発展してきたのだった。本は"聖剣"と"選ばれし剣士"によって守られ、世界の均衡は保たれていた。だが数千年前、その書物を奪おうとする輩が現れ、本は世界に散らばって消失。その戦いはひそかに続いていた…。時は流れて、現代――。小説家・神山飛羽真(内藤秀一郎)は、いつもの夢を見ていた。その夢とは、異空間の中、剣士が本の魔物と壮絶な戦いを繰り広げ、"謎の少女"が助けを求める…という内容で、昔から大切に持っている"飛び出す絵本"を読んだときに、必ず見るものだった。その夢を見るたび、飛羽真は「なにか大切なことを忘れている」という感覚にとらわれるのだが、いったいそれが何なのか、少女が何者なのかさっぱりわからず、気持ちを切り替えていつもの生活をはじめる。そのときは、夢想だにしなかった。日常がこんなにもあっさりと崩れていくなんて…。それは前触れもなく起きた。なんと突如、街の一部が消失するという不思議な現象が発生したのだ。ぽっかりと大きく空いた穴、そして目の前から大事な家族や恋人が消えてしまった人々は大混乱に陥る。一方、消失した街の一部は不思議な世界に現れていた。「ここはどこだ?」「いったい何が起きた?」「どうやったら帰れるの?」と騒然とする人々。そこには人々と同様、この現象に突然巻き込まれた飛羽真や担当編集者の須藤芽依(川津明日香)もいた。驚いたことに、現れた空間は飛羽真がよく見る夢と酷似しており、さらに夢と同様、謎の魔物が襲来し街を破壊しはじめた。「オレは絶対に街を元の世界に戻す!」――。飛羽真のその思いに呼応するかのように、突然、炎の剣が出現する。その剣を手にした瞬間、ドラゴンの力を身に纏い、飛羽真は炎の剣士となって――。

出典:animate Times

スター・ウォーズとの共通点

ここからは僕がセイバーにスター・ウォーズを感じた共通点をあげてみよう。

戦士の中心にいる女神

なんとなく最初に気付くきっかけになったのが、ソードオブロゴスという本を守る組織の存在。人間の英知や歴史が詰まった"本"を古より守ってきたのがソードオブロゴス。聖剣に選ばれた剣士(=仮面ライダー)たちによって構成された組織だ。

その組織には知念理奈演じるソフィアと呼ばれる守護者がいる。

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出典:仮面ライダーセイバー

その彼女はまるで、スター・ウォーズに登場する反乱軍の指導者レイア姫を思わせる。彼女は主人公ルーク・スカイウォーカーの双子の妹であり、王女でありながら、帝国軍と戦う勇敢な女性である。

(性格的なキャラは違うが、なんとなく雰囲気が似ていないか…。)

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出典:STAR WARS

闇に落ちた元正義の戦士

さらに反乱軍の宿敵、帝国軍の暗黒卿ダース・ベイダーがもともとジェダイの騎士であったことは説明するまでもないだろう。

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出典:STAR WARS

そのダース・ベイダー卿ごとき人物がセイバーの物語にも登場する。

彼の名は仮面ライダーカリバー。実は彼はセイバーと同じ先代炎の剣士。15年前におきた異変に巻き込まれた主人公を救ったのは彼である。

細かな話をすると、最初に暗黒面に取り込まれたのは同じソードオブロゴスの仲間だった富加宮隼人。大切な友人を裏切り者に変えたのはソードオブロゴスではないかと疑うようになり、真実を手に入れるため炎の剣士を捨てカリバーに変身した。

そして、本来は敵だったはずの怪人メギドたちと手を組み、ソードオブロゴスと敵対するようになる。

(右側がカリバーで、左側にいる男性がこの戦いの直後にカリバーへ変身してしまう元炎の剣士の上條大地)

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出典:仮面ライダーセイバー

先代の戦士が闇落ちして、敵に回るという設定は胸が熱くなる。

伝説の戦士の出で立ち

そして、スター・ウォーズとの接点を決定づけたのが彼の出で立ち。

彼の名はユーリ。自らもかつては世界を守る剣士だったが、光の剣が悪用されないよう人間であることを辞め、剣と同化した。

人間であることを捨て、剣になってしまう超つわものだ。彼は剣になったことを全く後悔してないらしい。

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出典:仮面ライダーセイバー

彼の出で立ちはまさにジェダイの騎士。

クワイ=ガン・ジン、オビ=ワン・ケノービら、歴代のジェダイ戦士を思わせる。

(老いてしまったけど、ルーク・スカイウォーカー)

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出典:STAR WARS

こんな感じでセイバーにはスター・ウォーズの要素がいろいろ盛り込まれているとしか思えない。

ただ、決して僕はそれを「パクリ」とか悪い意味で捉えているわけではなく、僕がハマった理由は、セイバーにフォース(スター・ウォーズ)を感じたからかもしれない。

そして、今さらながら、最後に思った。

そもそもセイバーってライトセイバーじゃん。

 あとがき

この記事を書くにあたり、ウィキペディアを読んでいたら、興味深いことが書いてあった。なんでもこの作品は、現実世界で新型コロナウイルスが流行していることを受けて、従来のような多人数ライダーの仲が悪くて、いつも喧嘩しているような設定を避けたらしい。(最近は仲間割れシーンもあるが)

さらに、コロナの状況下でロケができなくなることを想定して、セットと東映の撮影所内のみで撮影しても違和感を与えにくいよう「異世界に街の一部が飛ばされ、そこから元の世界に戻る」という設定を採用したらしい。面白いね。

そして、近年の作品がシリアス過ぎて「少し怖い」という意見があったことから低年齢層を意識した明るい作風を目指したのだと。少し前の作品になるが、確かに以前観た「仮面ライダービルド」はそんな印象を受ける作品だった。

(↓下の記事ではそんなことも書きました)

hajimarikokokara.hatenadiary.com

 

とは言え、セイバーはスター・ウォーズの要素が組み込まれていたりして、大人でも十分楽しめる話になっている。

物語を少し小難しくすると「親向けに話を寄せ過ぎている」なんて指摘のような声も聞いたりするけど、意外と小さな子どもだって、単純明快なヒーロー物語より、少し小難しい方が面白いと感じるんじゃないかと最近は思う。

そうじゃなきゃ、『鬼滅の刃』があんな人気になるわけないでしょ⁉

どこまで子どもたちが理解できているかはわからないけど、「単純な方が子どもが好き」という常識は勝手な幻想かもしれないな。

そんなことをふと思った。

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 (少し『鬼滅の刃』ナイズされたかも…)

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 おわり