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下手の横好きではじめたエッセイ風のブログです。平凡な日々の中で感じたことを少しだけエモく綴っています。ジャンルはニュースや音楽など。

芸能界の沈黙と告発、そして暴露

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芸能人の浮気や不倫。文春砲。興味はない。

まぁ、まったく興味がないと言えば嘘になるので、「趣味ではない」ぐらいに言っておく方が適切だろう。

ファンならショックを受けることなのかもしれないが、ファンと言えるほど好きな芸能人はいない。

でも、もし新垣結衣が不倫したら、ちょっとショックを受けるかな。星野源の方が浮気するならショックを受けないし、驚きもしないけど。

もちろん星野源はあくまで例えであって、浮気や不倫なんて一般人でも珍しくないんだからと言いたい。とりわけモテる芸能人にとって誘惑はそこらじゅうにある。聖人でもない限り、欲求を抑えることは難しいだろう。

スポンサーや事務所と違い、利害関係のない一般人からすれば、所詮は身内の問題に過ぎないし、ゲス不倫だろうと他人の話にわざわざ怒りを覚えることはない。

でも、あくまでそれは男女の間に合意がある前提での話だ。有利な立場を利用してオラオラと女性に性行為を強要する野蛮な行為は、他人の話でも聞いていて胸くそが悪い。

note.com

最近話題になった某映画監督の名前を思い出した。

noteに書かれている内容が事実かどうか確かめる術はないが、何人もの人間から同じように告発されていることを考えると、信じるに値する。

一般人からすれば、芸能界は未知の世界だ。光と影のように、煌びやかな世界と黒く澱んだ世界が表裏一体で存在するイメージがある。

枕営業が本当にある話なのか、まことしやかに噂されているだけなのか、十中八九あるとわかっていても、週刊誌の記事をすべて鵜呑みにはできないこともわかっている。

しかし、これからは変わっていくのかもしれない。数年前に海外で#MeToo(ミートゥー)運動*1が巻き起こったように、鈴木砂羽さんが自らの体験を告白したように、勇気ある告発が業界にはびこる悪しき慣習を浄化するのかもしれない。

沈黙だけが唯一、自分の身を守る手段という時代は終わらせるべきだ。

他方、法律や倫理の問題は別として、今、暴露チャンネルなるものまで注目を集めている。続く人間が増える可能性はある。

暴露行為を肯定する気にはなれないが、皮肉にもそれが変化のきっかけを与えるかもしれない。過去に犯した過ちで、ビクビクしている男たちは少なくないだろう。

過激なシーンを見るのが得意ではないので、某映画監督の作品をほとんど見たことがない。『新宿スワン』は面白かったけど、そう言えば、その主演男優も色々と暴露されているそうな・・・。

できれば、そんなことは知りたくなかった。不祥事のニュースを聞く度にいつも思う。才能と人間性は別物だと。

想像に過ぎないが、芸能人は雇用契約などの条件が複雑で労働者としての権利や環境が守られにくい。長時間労働は当たり前で、いまだにハラスメントが多く残る。そんなことはないだろうか。

働き方改革のような枠組みが一般の社会人と違って芸能人には当てはめにくい。それは確かだろうが、いつまでも旧態依然のままでいることを良しとする空気がハラスメントの温床になっている気がする。

映画監督による女優への性行為の強要は典型的な対価型のセクシャルハラスメント*2だ。難しくても、芸能界は変わらなくてはいけないんじゃないかと思う。

我々一般人も中途半端な正義感を振りかざして、個人の浮気や不倫をネチネチ責めるぐらいなら、業界に残る悪しき慣習を責める方がまだ正義と言えるのではないだろうか。

無性に言いたくなってみた。

 

おわり

*1:性暴力やセクハラの被害経験をハッシュタグ「#MeToo」をつけてSNSなどに投稿するキャンペーン

*2:職場において、労働者の意に反する性的な言動が行われ、それを拒否したことで解雇、降格、減給などの不利益を受けること