はじまりここから

下手の横好きではじめたエッセイ風のブログです。平凡な日々の中で感じたことを少しだけエモく綴っています。ジャンルはニュースや音楽など。

バナナマン日村さんの食レポが最高!!

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バナナマンの日村さんはスゲェな。最近マジでそう思うんです。もちろん相方の設楽さんもスゴいですよ。朝の報道番組の司会をこなしたり、マルチな才能を遺憾なく発揮されています。

ただ、日村さんってやっぱり見た目がだいぶ個性的じゃないですか。芸人として、あえてエッジを効かせている部分はあると思うんですが、それを差し引いても、あのインパクトは狙って出せるものじゃないと思うんですよね。

それにいくら見た目が個性的でも、単純に面白い好感度には繋がりません。個性的過ぎる見た目はある意味"諸刃の剣"で、「生理的に苦手」と言われてしまうリスクもあるわけです。

だからこそ、日村さんの人気の高さは今までバナナマンさんが積み重ねてきた努力の賜物というか、証なのではないでしょうか。

ご本人がどう思われているかどうかは別として、一般人として人生を過ごしていたら、あの個性的な見た目を活かすことは難しかったはずです。

(失礼ながら敬愛を込めて書かせていただくと)芸人さんになることで、まさに"弱みを強みに変えた""ピンチをチャンスに変えた"とか、それを成し遂げた人なんだと勝手に思っています

さて、なぜ僕が突然、日村さんについて語っているかというと、最近、バナナマンさんのグルメ番組をよく見かけるようになったからです。

知っていますか?「バナナマンのせっかくグルメ‼︎

知らない方のために説明しますと、日村さんが訪問した土地で、地元の人に有名なお店やメニューの聞き込みを行い、それを食べに行くという企画の番組です。

口コミよりも確かな情報だけに紹介されるお店のメニューはどれもおいしそうなんですが、日村さんの食べっぷりが本当に素晴らしく、よりおいしそうに見えるんですよ

グルメ番組って星の数ほどあるイメージですけど、僕の中ではもうピカイチ。やっぱりあの食いしん坊そうな見た目がおいしそうに見せてくれますし、ガツガツ食べても、食べ方に品があります。リポーターとしても新鮮さがあって良いと思うんです。

と言うのも、食レポだけは体型がちょっと崩れているぐらい人の方が様になるじゃないですか。むさぼるように食べる大食い系は見ていて逆に食欲が減退するときがありますし、長いことグルメリポーターをやられている人の「うまい」はどこまで本気の「うまい」なのか?つい疑いたくなってしまうんですよね。

まぁ、完全な僕の主観なんですけど。

もしあなたが「地元メシを紹介して欲しい」と言われたら迷わず紹介したくなるようなお店ってありますか?意外に「これぞ地元料理」ってお店を一店舗だけ選ぶのは難しい気がします。万が一に備えて、考えておかねば(*´ω`*)

✳︎

話は変わりますが、日村さんと言えば、漫画『BECK』に登場するキャラクターのモデルになっていたのを思い出します。伝馬 薫(でんば かおる)という名のバンドマンでした。

残念ながら、転載できる画像は見つけられなかったのですが、そのキャラクターを検索しているときに、他の漫画のキャラクターのモデルにもなっていることを知りました。

一つには、かの浦沢直樹先生も「DAMiYAN!」の主人公・ダミヤンで日村さんをモデルにしておりました。こちらの短編集に掲載されているようです。

そして、その繋がりからバナナマンさんにはこんな素敵なサイン色紙をプレゼントされていたらしいです。

日村さんより多く漫画のキャラクターのモデルになっているタレントさんっていないかもしれませんね。唯一無二の個性的な見た目を持つ日村さんだからこそ成し得ていることなのでしょう。

やっぱり、バナナマンの日村さんはスゲェな。そう思わずにはいられません。

 

おわり

 

仮面剣士と激突する存在価値

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今回はフィクションについて書く。しかも、ファンタジー。ある剣士の物語を紹介する。それでも構わなければこの先を読んでいただきたい。

✳︎

男の名はD。鋼の肉体と大胆不敵な性格。まさに戦うために生まれてきたような男だった。彼自身も戦いを愛し、強い相手と戦うことを望み続けた。

Dは特殊な組織に属していたが、行動は一人を好んだ。生まれつき孤独だった彼にとって、一人でいることは自然であり、仲間は必要なかった。組織も彼の強さ故、自由を許していたように思えた。

Dは戦いの中で蓮と言う名の剣士に出会った。蓮はDの組織とは敵対する組織に属していたが、二人はいつしか行動を共にするようになっていった。なぜなら蓮もまたDと同じように孤独であり、強さを求めていたからだった。

蓮はDと違い、少し前までは孤独ではなかった。歴史ある崇高な組織に剣士として仕え、同じ志を持つ仲間がいた。しかし、組織の前に一人の不思議な男が現れた頃から少しずつ仲間との関係が変わり始めていった。

その男はおよそ剣士には相応しくないように見えたが、他の剣士には無い特別な力を持っていた。蓮と同じ組織の仲間たちはその男と共に戦うにつれ、次第にその男に惹かれていった。負けず嫌いな蓮はその男に仲間意識よりもライバル心を抱くようになったが、他の仲間たちに倣い、蓮もしぶしぶその男と仲間になった。

やがて事態は急変する。蓮の組織の長は特別な力を持ったその男を陥れようとしたのだ。その男が組織にとって裏切者であると嘘を吹き込み、蓮や仲間たちがその男と敵対するように仕向けた。長は組織にとって絶対的な存在であり、蓮と仲間たちにはその男と戦うしか選択の余地はなかった。

だが、それでもその男は負けなかった。戸惑いながら戦う組織の仲間たちに対し、その男は揺らぎない強い信念で戦い続けた。たとえ自分が裏切者にされても、決して仲間たちを憎むこともしなかった。

そんな男の姿に組織の仲間たちは徐々に自分たちの過ちを認めるようになった。その男を信じ、再びその男と共に戦うことを決めた。でも、蓮は違った。蓮は剣士としての強さを求めるあまり、一人だけその男の強さを素直に認めることができなかった。

そして、蓮は孤独になった。そんなときに出会ったのがDだった。Dと連が一緒にいる意味を理解していかどうかは定かではないが、自分たちがなんとなく似た者同士であることは気づいていたはずだった。

時に一緒にカップラーメンを啜り、時に一人が肩を組もうとして、もう一人が手を振り払う素振りを見せる。まるで友人ような二人。しかし、そんな二人の奇妙な関係も長くは続かなかった。

今度はDの組織の長がDを消し去ろうとした。長はDの存在が目障りになったようだった。実はDは元々、その長が気まぐれに生み出した怪人。生まれた意味を持たないDを消すことに躊躇いなどなかった。

Dはその戦いで致命傷を負った。生まれて初めて死を意識するD。突如として、自分が生まれてきた意味を自分自身に問い質し始める。今まで何人もの戦士を殺めてきたが、今までそんなことを考えたことはなかった。同時にそのときからDは蓮のことが気がかりでならなかった。

Dは蓮に思いを伝えたいが、上手く言葉にできない。苛立ち、焦るD。答えを求め、連の組織の特別な力を持った男に戦いを挑むも、思うように答えが出せない。

ようやく蓮はDの異変を察し、Dの思いに応えるべく、Dに戦いを挑む。Dを倒し、先に進むことを決意した蓮。しかし、Dにまるで歯が立たず、苦し紛れな戦いを見せる蓮。

「そうじゃねえだろう」

怒りを露わにするD。

追い詰められ、逃げ出そうとする蓮。

容赦なく、最後の一太刀を振り下ろすD。

「強さの果てを見たくないか…」

その刹那、蓮はDの言葉を思い出した。

「このままじゃ終われない」

蓮に迷いが消えた。そんな蓮の姿を見て喜ぶD。

「俺は緋道蓮だ」

「俺はデザストだ」

自分が何者であるかを叫ぶ二人。

自分の存在価値をお互いに見せつけ合うように…。

遂に蓮の剣がデザストの動きを捉えた。

苦しみをこらえながら戦いを止めようとしないデザストに最後の止めを刺す蓮。

蓮の剣がデザストの体をを貫いた。

倒れるデザスト。

「お前はそのままでいいんだよ」

その言葉を残し、デザストは霧のように消えていった。

蓮が最後に呟く。

「……楽しかったよ、ありがとう」

 

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デザスト-tv asahi「仮面ライダーセイバー」より-

 

ライダーと怪人との友情も描いた仮面ライダーセイバーもあと少しで最終回。乞うご期待。

 

おわり

一気読みした浦沢直樹作品『MONSTER』と『20世紀少年』

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今週のお題「一気読みした漫画」。新しいお題に切り替わってしまった後ですが、失礼をば。本当は3日ほど前にサラサラっと書き上げてしまおうと思ったんですよ。面白い漫画ならたくさん読んできたはず。でも、案外思い付かなくて。

独身の頃は漫画喫茶によく行きました。一気読みは何度もしていたんです。それなのにすぐ思い付てくれないのは、満喫では漫然と一気読みしていたのに過ぎないからでしょうか。面白くてガーッと読み終えてしまうときの一気読みと、満喫でする一気読みとでは、同じ一気読みでも意味合いが違うからかもしれません。今回のお題の答えとして望ましいのはきっと面白くてガーッと読み終える方の一気読みなので、それが思い付かないのなら一旦は諦めることにしました。

で、今書いているというのは時間が経って、ようやく思い付いたからです。でも、思い付いたのは一つの漫画ではなく、一人の漫画家でした。名前は浦沢直樹さんです。

浦沢直樹 

漫画界の巨匠をいまさら紹介するようなことはしません。誰しも作品の名前ぐらいは聞いたことがあると思います。

  • YAWARA!(1986年 - 1993年)
  • MASTERキートン(1988年 - 1994年/※原作:勝鹿北星)
  • Happy!(1993年 - 1999年)
  • MONSTER(1994年 - 2001年)
  • 20世紀少年(1999年 - 2006年)
  • 21世紀少年(2007年)
  • PLUTO(2003年 - 2009年)
  • BILLY BAT(2008年 - 2016年)
  • MASTERキートン Reマスター(2012年 - 2014年)
  • 夢印-MUJIRUSHI-(2017年 - 2018年)
  • 連続漫画小説 あさドラ!(2018年 - 連載中)

僕が浦沢作品をはじめて見たのは『YAWARA!』でした。実は漫画をちゃんと読んだことはないのですが、アニメが放映されていた当時はそりゃあ凄い人気でしたから、ストーリーを知らなくても登場するキャラクターのことは何となく知っていました。体の小さな猪熊滋悟郎や顔が不細工な花園薫。伊藤富士子の「アン!ドゥ!トロワー!」の掛け声は妙に印象強く残っていますし、永井真理子さんが歌っていた『ミラクル・ガール』も耳に残る名曲でした。

ただ、主人公の猪熊柔だけは絵よりも先に谷亮子(田村亮子)さんの顔をつい思い浮かべてしまいます。今、柔の顔をあらためて見ると可愛いですね。

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  • 猪熊柔:皆口裕子
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そして、肝心の一気読みした漫画は2つあります。1つ目は『MONSTER』、2つ目は『20世紀少年』です。

MONSTER

物語は主人公の脳外科医テンマがヨハンという少年を助けることから始まります。実はヨハンは天才的な殺人鬼で、ヨハンの起こした殺人事件によりテンマは殺人事件の容疑者として指名手配されてしまいます。

殺人鬼を蘇らせてしまったことに責任を感じたテンマは、自分が追われる身となりながらも、ヨハンの新たな殺人を食い止めるため、ヨハンを探す旅に出ます。そして、ヨハンに辿り着く過程でヨハンの出世に隠されたとんでもない陰謀を知ることになるのですが…。

『MONSTER』を読んでいるときは、まるでミステリー小説を読んでいるようでした。それまで少年漫画ばかり読んでいたせいか、とても大人な漫画に感じたことを覚えています。ミステリー系の作品って読み進めていくと、どんどん先の展開が気になって、つい読むのが止まらなくなってしまいますよね。ちょっとした恐怖感も手伝って、真相を知るまで落ち着かなくなってしまいます。僕が読んだときは既にコミックが全巻発売された後だったので、2日ぐらいかけて一気読みしてしまいました。

もう少し詳しいあらすじを読みたい人はこちらをどうぞ。

1986年、天才的な技術を持つ日本人脳外科医・Dr.テンマは、西ドイツ(当時)・デュッセルドルフのアイスラー記念病院に勤め、ハイネマン院長の娘エヴァと婚約し、ゆくゆくは外科部長から院長という出世コースを掴みかけていた。医師として漠然としたジレンマを感じつつも、深く考えることなく手術を重ね、研究に打ち込んでいた。

そんなある日、頭部を銃で撃たれた重傷の少年ヨハンが搬送されてくる。Dr.テンマは、院長の命令を無視してオペを執刀し、ヨハンの命を救う。しかしそれが院長の不興を買うなどの結果となり、院内の政治力学によって、テンマの順風な状況は一変し出世コースから転落する。そんな中、院長、外科部長らの殺害事件が発生。同時に、入院中だったヨハンと彼の双子の妹が失踪する。

1995年、外科部長となり職務に励んでいたテンマの前に、美しい青年に成長したヨハンが現れる。テンマの患者ユンケルスを目の前で何の躊躇もなく射殺し、過去の殺人を告白するヨハン。殺人鬼を蘇らせてしまったと自らの責任を感じたテンマは、怪物ヨハンを射殺するために、ヨハンの双子の妹アンナに再会することを企てる。殺人犯の濡れ衣を着せられ、キレ者のルンゲ警部に目をつけられたテンマは、ドイツ国内を逃亡しながらヨハンを追跡する。

出典:Wikipedia

う〜ん、もう一回読み直したい。
アニメにもなっていましたね。

20世紀少年 

『MONSTER』の次に読んだ作品です。同じサスペンスものですが、SFの要素を含んでいます。

主人公はケンヂという名の青年。昔はロック歌手を目指していましたが、突如失踪した姉の娘の面倒を見ながら、実家のコンビニを切り盛りしていました。しかし、身のまわりで不可解な事件が起こり始めると、事件には幼い頃の自分が関係していることに気付きます。事件を解明するために過去の記憶を少しずつ紐解いていくのですが、事件の裏側には謎の巨大な集団が存在しているのでした。そして、20世紀最後の大晦日。ケンヂは彼の幼馴染みたちと共にその謎の集団との戦いに挑むのですが…。

『20世紀少年』は読んでいて『MONSTER』以上に物語に吸い込まれていきました。『20世紀少年』の魅力の1つは、物語の時代がケンヂが育った昭和の世界に何度も行き来するところです。ケンヂは僕より10年以上歳が上の設定で、同じ昭和でも育った環境は大きく違いますが、それでもノスタルジックについ浸ってしまうのが気持ちいいいんですよね。

『20世紀少年』の詳しいあらすじはこちらをどうぞ。

高度成長による「夢と希望」に満ちあふれていた時代から、一転して経済は停滞しオカルトブームが起き、世界滅亡の空気まで漂いはじめた、1970年前後。

そんな時代の中で、少年たちは、地球滅亡をもくろむ悪の組織や、東京を破壊し尽くす巨大ロボットに蹂躙され、混沌とし、滅亡に向かっていく未来の世界を空想した。そして、それらに立ち向かい地球を救うのは、勧善懲悪の正義のヒーローとその仲間たちだ。下らないようなストーリーを描いたスケッチブックを、少年たちは“よげんの書”と名付ける。しかし大人になるにつれ、そんな空想の記憶は薄れていく。

1997年、主人公のケンヂは、突然失踪した姉の娘のカンナを養い、コンビニを営む平凡な日々を送っていたが、お得意先の一家の失踪や幼なじみの死をきっかけに、その薄れかけていた記憶を次第に呼び覚まされていく。そして世界各地の異変が、幼い頃空想した“よげんの書”通りに起こっていることに気づく。一連のできごとの陰に見え隠れする謎の人物“ともだち”との出会いによって、全ての歯車は回り出す。

物語は、“ともだち”による20世紀末にかけての暗躍と、それに立ち向かう大人になったケンヂ達幼なじみを中心とした第1部、ケンヂが行方不明となり、“ともだち”が世界の救世主として称えられるようになった2015年の世界で密かに反逆を試みるカンナを主人公とした第2部、人類が滅亡し“ともだち”が独裁政治を行う世界に突如現れたケンヂを描く第3部、“ともだち”亡き後に残された最後の陰謀に立ち向かい、幼少時との決着を付けるべく奔走するかつての仲間たちを描く最終部の4つに大きく分かれる。

出典:Wikipedia

『20世紀少年』の完結編として 『21世紀少年』の上・下巻があります。
映画ではケンヂ役を唐沢寿明さん。カンナ役を平愛梨さんが演じていましたね。

余談

偉そうに批評的なことは書きたくないのですが、 『20世紀少年』の面白さは20世紀末の出来事を描いた第1部がピークで、第2部以降は少し間延びしてしまった印象を受けました。僕の理解力や想像力が足りないだけなのかもしれませんが、物語のエンディングもどこか釈然としませんでした。

当たり前の話ですが、長い物語の作品を描くことは難しいですね。どこに面白さのピークを持っていけるが重要だと思います。今回紹介した2つの漫画で言えば、個人的にバランスが良いと思うのは『MONSTER』の方になります。

ただ、繰り返しますが、 『20世紀少年』の第1部の面白さはハンパなくて、そこには子どもの頃に信じていた世紀末の予言や、自分がいつかヒーローになって世界を救ってみたいとう少年なら誰もが一度は夢見る勝手な妄想があったからだと思います。まだ読んだことがない人は浦沢直樹ワールドにぜひ触れてみてください。

余談ですが、今年3月に斉藤和義さんがリリース新曲「Boy」のMV。浦沢直樹さんがアニメーションを描いていました!!


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 おわり

 

新垣結衣は星野源の透明少女にはなれない

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今さらですが、超ベタな話を書いていいですか。歌手の星野源さんと女優の新垣結衣さんの結婚についてです。何を隠そう僕は「逃げ恥」を見ながらこっそりニヤニヤしていた男です。

「え、ちょっと、ちょっと待ってよ。ホントにそうなの?津崎ッス(藤井隆風)」

ヤフーニュースで結婚の見出しを見つけたときは、思わず心の中でツッコんでいました。(ドラマを見ていない方はわからなくて申し訳ない)

ちなみに僕は新垣結衣さんのファンではありません。めちゃくちゃ可愛い女優さんだとは思いますが、新垣結衣さんに限らず特定の女優やアイドルに強い感情を抱いたことはないのです。

「俺たちにはガッキーがいる!」

このフレーズは昨年(2020年)の秋、石原さとみさんの結婚報道があった日にトレンドに上がったツイートです。誰が最初に言い出したかは知りませんが、まさかガッキーまですぐにいなるとは思いもしなかったことでしょう。

星野源という男

まぁ、冷静に考えてみれば驚くほど有り得ない話じゃないと思うんですよ。でもね、まさか(※僕が勝手にイメージした)星野源が新垣結衣をリアルに口説き落とすなんて、これっぽっちも想像していなかったです。

星野源と言えば今やキング・オブ・ポップと呼ぶにふさわしい男。曲を出せばヒットするし、CDショップやMTVから賞賛を受けまくる。いい歳した大人たちは恥ずかしげもなく「恋ダンス」を踊るし、子どもたちは「どどどどどどどどど ドラえもん」を当たり前に口ずさむ。

才能は音楽だけに留まらない。俳優としても映画やドラマに引っ張りだこだし、エッセイやコラムの執筆だって軽くこなしてしまう。

老若男女、彼のことを悪く思う人はいるのでしょうか。星野源の才能や人柄があってこそ、世間には二人の結婚を祝福するムードが漂っているんじゃないかと思います。

それでも僕としては源くん(以降は愛着を込めて「源くん」と呼びます)がガッキーと結ばれるなんて想像もしなかったし、そうなってほしくない気持ちがありました。

まるで女性ファンみたいなことを言いますが、理由はあるんです。過去に聞いた源くんのあるライブMCが僕の心に引っ掛かったままだからです。

働く男 (文春文庫)

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  • 作者:星野 源
  • 発売日: 2015/09/02
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NUBER GIRLの透明少女

理由を話す前に少し説明させてください。90年代後半に活躍したナンバーガール(NUMBER GIRL)というバンドがいます。ジャンルはオルタナティブロックで、2002年に一度解散しますが、長い時間を経て2019年に再結成を果たしました。フロントマンはボーカルの向井秀徳さん。ZAZEN BOYSというバンドでも活動しています。

ナンバーガールは誰もが知っているメジャーなバンドではありませんが、同じミュージシャンにファンが多いと聞きます。中でもヒットした「透明少女」という曲があるんですが、ライブではボーカルの向井さんが曲に入る前に軽い前振りをしてからお決まりのセリフを呟きます。

「俺が思うに例えばあの子は透明少女・・・」

このセリフを言い終わると同時にギターをかき鳴らすようなイントロが始まるのがめちゃくちゃカッコいいんですね。


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だいぶ前になるんですが、「透明少女」を聴きたくなって動画を検索しているときに、源くんがカバーしている動画を見つけました。源くんもナンバーガールのファンで、たびたびライブで「透明少女」をカバーしていたようです。その動画には向井さんと同じように源くんが曲に入るときの前振りを話す様子が収められていました。

デートをドタキャンされた過去

その動画は今はもう見つけられなくて、かなりうろ覚えなので間違っている部分もあると思いますが、記憶の限りで要約するとこんな感じです。

源くんが19歳の頃、好きな女性がいて、その彼女には彼氏がいた。源くん曰く、優良物件は埋まっているものらしい。ある日、がんばってデートの約束を取り付けたのはいいんだけど、前日になってみたらまさかのドタキャン。しかも、理由は友達とキャンプに行くんだとか。仕方なく、しぶしぶバイトに入って、なんとなく帰りに彼女の家の前を通ってみた。するとキャンプでいないはずの部屋には灯りがついている。耳を澄ませば彼氏と思しき男とイチャつく声が…。頭に来た源くんは本屋に走り、キャンプ雑誌を彼女の部屋の玄関に叩きつけて帰ったそうです。

この前振りの後に「そんなあの子は透明少女」で曲が始まりました。僕はもう、このMCでギュッと心が鷲掴みにされてしまいました。もちろん当時はまだフツーの一般人だったと思うんですが、売れた後に聞くと、超凡人っぽい話がいいですよね。さりげなく"彼氏がいるのは優良物件だから仕方がない"とか、"彼女の家に雑誌を叩きつける"とか言えてしまうところにはユーモアとセンスを感じます。こんな話をしてくれるのが、僕のイメージする星野源であって、今こぞってメディアが取り上げているような国民的人気女優をゲットしたときの馴れ初めなんてまったく興味ないんです。

新垣結衣は透明少女のネタなんかに絶対にならないでしょ。

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でも応援します

ただ、誰もが羨むような源くんの人生ですが、彼がスターダムにのし上がるまでには苦労も多かったはずです。人気が出てきた頃にくも膜下出血で活動を休止した話は有名なので知っている方も多いかと思います。

余談ですが、彼は以前、インストゥルメンタルバンド・SAKEROCK(2015年に解散)のリーダーをしていました。インストゥルメンタルバンドとはボーカルのいない楽器だけのバンドです。歌うイメージの強い彼ですが、ギターをメインに担当していました。ちなみにSAKEROCKには、同じく俳優で活躍している"ハマケン"こと浜野謙太さんもメンバーの一人でした。音楽的にも簡単に成功したわけではなかったんだと思います。

まぁ、なんだかんだ書きましたが、結局のところ、源くんはたぶんイイ奴で、ファンならずとも応援は続けたいと思っています。結婚しちゃうと今までのようなMCは聞けなくなるのでしょうか?せめて、透明少女だけはこれからも歌い続けてほしいものです。

 

おわり

 

Dr.STONEと面白い作品が生まれる理由

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ある日突然降り注いだ光で全人類が石化してしまうー

突然何を言い出すのかと思われたかもしれません。けれども中にはピンときた人もいるんじゃないでしょうか。

週刊少年ジャンプで連載中の漫画『Dr.STONE』のお話です。

僕は漫画やアニメにはあまり詳しくないのですが、テレビ番組で紹介していたのをたまたま見ていて知りました。たしか"東大生が選ぶ勉強になる漫画"のランキングだったと思います。

勉強になると聞いて実際にアニメを見た妻と息子が面白いと言うので、僕も見てみたら本当に面白かったという具合です。

 

Dr.STONE

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謎の光によって人類と、なぜか鳥だけが石化してから3700年。文明が滅んだ石の世界、ストーンワールド。

石化から目覚めた天才高校生・石神千空が科学の力で世界に文明を取り戻そうとする物語です。

千空は石化していた3700年もの間、意識を保つためにひたすら秒数を数え続けていました。(拷問を通り越して地獄としか思えないのですが…)

原始時代と変わらぬ何もない世界からのスタート。千空のモノづくりは石器から始まり、火薬や鉄、電気へと進化していきます。

中でも石灰から作り出した石鹸は、病気を治す術がないストーンワールドにおいて、医者代わりのまさにドクターストーン。

 

面白い作品が生まれる理由

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僕は物語の入り口しかまだ見ていないので、先々の展開を知りません。それにしても興味深いストーリー設定ですよね。週刊少年ジャンプは次々と面白い作品を世に送り出してきます。

ここ数年、SNSによってプロだけでなく、素人でも自分の作品を簡単に発信できるようになりました。

はてなブログもそうですし、noteやツイッターなんかもそうです。漫画に限らず、面白い作品は溢れています。

僕は面白い作品に出会うと、なぜその人が面白い作品を生み出せたのか、理由を知りたくなるときがあります。

才能なのか、努力なのか。閃きなのか、経験なのか。その人にとって、面白い作品を生み出すために必要だったものを、面白いことが書けない僕に教えて欲しいんです。

この気持ち、何となくわかりますでしょうか。

 

Dr.STONE 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

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アンマー

話は変わりますが、この前の母の日。母親を想う素敵なエッセイに出会いました。そして、そのエッセイにはかりゆし58の『アンマー』が最後に添えられていました。

 


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聴いたことがない人は歌詞を意識しながら、ぜひ聴いてみて欲しいです。号泣間違いなしです。

と言うのも、この曲にはボーカルの前川さんのアンマー(母親)に対する想いと前川さんの半生がギュッと詰まっているんですね。

それはまさに感動のエピソード。不良だった前川青年。何度も彼が困らせたはずの母親は、音楽を進もうとする彼を唯一信じ、応援してくれたのでした。そのおかげで、この曲は生まれたのです。

やっぱり人の心を動かす作品というのは、その人の人生というか、バックボーンがあって生まれるものなんだとしみじみ感じます。

 

そう考えると、才能もなく、平々凡々に暮らしていたら面白いものが書けないのは当然かもしれませんね。

 

なんだか書きながら、書き続ける自信が無くなってきました。

 

おわり

 

映画「罪の声」とカセットテープ

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もし自分が気付かぬうちに犯罪に巻き込まれていると知ったら、果たしてどんな行動を取るだろうか?しかも、被害者ではなく、加害者側だったとしたら…。

 

映画『罪の声』×カセットテープ

 

映画『罪の声』は、紳士服のテーラーを営む主人公・曽根俊也が父の遺品の中にカセットテープを見つけることから物語がはじまります。

テープには幼い頃の俊也本人の声が録音されていましたが、実は35年前に起きたある未解決事件で犯人グループが身代金の受け渡しに使用した脅迫テープと同じ声だったのです。そのことを知った俊也は当然ながら愕然とします。

 

『なぜ自分が事件に利用されたのか?』

『もしかして身内に犯人がいるのか?』

 

居ても立っても居られなくなった俊哉は事件の真相に迫るべく、自ら刑事まがいの聞き込みをはじめます。

そして、時同じくして、もう1人の主人公・新聞記者の阿久津英士も同じ未解決事件を取材しはじめたところでした。

僅かにズレていた2人の時間軸は事件の真相に近づくにつれ、やがて重なっていきます。運命に導かれた2人が出会うことで、遂に未解決事件の真相に辿り着くのでした。

 

レビュー

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主演は曽根俊也演じる星野源さんと阿久津英士演じる小栗旬さんのW主演です。原作者は小説家の塩田武士さんですが、Wikipediaに興味深い執筆の経緯が紹介されていました。

 

塩田は大学時代にグリコ・森永事件の関係書籍を読み、脅迫電話に子どもの声が使われた事実を知って、自らと同年代のその子どもの人生に関心を抱いたという。そこからいつかこれを題材とした小説を執筆したいと考え、新聞記者を経て2010年に小説家になった際に編集者に相談したところ、「今のあなたの筆力では、この物語は書けない」と言われ、さらに5年を待って執筆を開始した。執筆に際して、1984年から1985年にかけての新聞にはすべて目を通している。作中の犯人は「フィクション」だが、各事件の発生日時、犯人による脅迫状・挑戦状、事件報道は「極力史実通りに再現しました」と単行本の著者コメントには記載されている。

 

出典:Wikipedia 

 

塩田さんと僕は学年が同じ。年齢的にはグリコ・森永事件を知るギリギリの世代かもしれません。

正直なところ、突き抜けて面白いと感じる作品ではありませんでしたが、サスペンスあり、感動ありで、見る価値は十分ありの作品です。

一つだけ言わせていただくと、星野源さんの配役が少し勿体ないように感じました。星野源さんの音楽は好きですし、役者としての才能も素晴らしいと思います。しかし、それでも小栗旬さんのような本格的な俳優とでは違います。

星野源さんが演じるからには、その役に星野源しか出せない雰囲気があって欲しいと期待して見てしまいます。曽根俊也のキャラクターにはそれが見出せなかったというか、『逃げ恥』津崎平匡ほどハマり役ではなかったように思えました。

まぁ、あくまで僕個人の感想なので、興味のある方は先入観を持たずに、『罪と声』を楽しんで観てください。

 

罪の声 通常版 [Blu-ray]

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アナログの音楽

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このまま終わるのでは少々物足りないのでオマケを書きます。

映画の重要アイテムのカセットテープですが、僕が子どもの頃はアニメの主題歌を録音するののに一生懸命だったのを覚えています。

よく失敗して家族の声が一緒に録れてしまうことがありましたが、当時はそんなのが当たり前でした。

湯水の如く大量の曲を聴き流せるようになった現代からすれば、一本のテープに収められた曲がとても貴重だった時代です。

なんでもかんでもノスタルジーに浸るのを良しとするつもりはありませんが、アナログの時代にはデジタルの時代にはない魅力があったような気がします。

 

そう言えば、数年前から再びレコードが注目を集めているというニュースを以前読みました。(ITmediaビジネス)

なんと、"米国では20年にレコードの売り上げが86年以降で初めてCDを超えた"そうです。

これは驚きですよね。この流れは昨今のコロナ禍においても変わらず、むしろ進んでいるようでして、"デジタル機器に囲まれた生活の息抜きに、レコードを聴く若者が増えているらしい"です。

 

僕も学生時代、DJをやっている友達の影響から格好つけてレコードを買っていた時期がありましたが、それとは全然違いますね(汗)。

さてさて、楽しいゴールデンウィークも今日で終了です。連休最後の夜をみなさんが有意義に過ごしていただけたら幸いです。

 

おわり

ポケモンGOと夫婦の愛

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ピカチュー。「ピカー!」

ピカチューしか知らない。

 

そこまで言うと嘘になるけど、大体そんなところだ。

他に知っているのはせいぜいサトシと呼ばれる赤いキャップを被った少年ぐらい。

 

CMやニュースでは何度も見ているのにポケモンのアニメを一度もちゃんと観たことがない。任天堂スイッチなどで遊ぶゲームも然りだ。

 

う〜ん、あとどれぐらいだろう。

あと10年ぐらい遅く生まれていればポケモンのネイティブ世代として育っていたかもしれない。

 

ただ、そんな僕からすれば不思議なくらい同世代や自分より上の世代もポケモンGOにはハマっている。

ポケモンGOが世に出てからはや4年が過ぎ、やっている人はもうほとんどいないのかと思っていたが、決してそういうわけではなさそうだ。

 

意外なところにポケモントレーナーは隠れていたりする。

 

ポケットモンスター ねえ HelloPika (ハロピカ)

ポケットモンスター ねえ HelloPika (ハロピカ)

  • 発売日: 2018/08/04
  • メディア: おもちゃ&ホビー
 

 

ポケモン×ある夫婦

 

妻が職場で仲良くしているAさんは、僕の娘と同じ幼稚園に通う息子がいる。

住まいは息子と旦那さんの3人暮らし。

 

夫婦付き合いをしているわけではないが、妻がよく話をしてくるので、Aさんや旦那さんの性格、それに夫婦仲はなんとなく知っている。

 

先日も妻がある話をしてきた。

 

誕生日の夜に

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その旦那さんの誕生日。Aさんがご馳走様を作って旦那さんの帰りを待っていた夜のこと。仕事の都合で旦那さんの帰りが予定よりも遅くなってしまったそうだ。

 

帰る時間が遅くなれば当然おなかは空いてくる。いつもなら旦那さんを待たずに先に食べてしまうところだけど、その日は家族にとって特別な夜。

早く食べたいとせがむ息子をなんとか言い聞かせてAさんは旦那さんの帰りを待っていたそうだ。

 

すると、ようやく聞き慣れたエンジン音が遠くの方から聞こえてくる。いつものようにエンジン音は家の前でプスっと消えた。

 

「帰ってきた!」

 

Aさんは喜んで食事をテーブルに並べ始める。

空腹の息子もいい加減我慢の限界だ。

 

・・・

 

・・・

 

しかし、旦那さんは一向に部屋に入ってこない。

 

勘違い?

 

それとも電話がかってきた?

 

どうして家に入ってこないの?

 

・・・

 

・・・

 

まさか!!

 

そのときAさんの脳裏にはある疑いがよぎったそうだ。

 

Aさんが急いで玄関の扉を開ける。

外に出ると、ある場所で立ち止まったままスマホをいじる旦那さんの姿が見えた。

 

「テメェ〜💢」

 

・・・

 

・・・

  

勘の良い人はもう気付いているだろう。

旦那さんが立っていたのはポケモンの出現スポット

 Aさんの住む家のすぐ前にはポケモンGOの出現スポットがあるらしい。Aさんも同じポケモンGOの愛好者だったので、見た瞬間に確信したそうだ。

 

しばらくA さんの怒りは治まらなかった。

でも、安心してほしい。その後に別れたという話は聞いていない。

 

いや〜、ポケモンGOって面白いな〜。

 

 

"WABI"とは時として謝罪の意味を表す

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 Aさんの旦那さんは何て言って謝ったんだろうか?

ちょっと気になるところだ。

 

ところで僕はモンスターよりオオカミが好き。

最近、僕がハマっている曲がある。

 

『ワビ・サビ・ワサビ』

 

MAN WITH A MISSION の曲で2012年にシングルのカップリングとして収録されていた曲なんだけど、時を経て今年の2月にミュージックビデオが公開された。

 

 

この曲は映像も面白いんだけど、歌詞がすごく良いんだ。

 日本人の大好きな"わびさび""ワサビ"をかけて歌っている。

 

そして僕らはこの素晴らしい人生を 噛み締めながら生き続ける

未完成のまま 不完全のまま

自分自身の中にその美しさを持ち合わせて

『WABI・SABI・WASABI』という この言葉をあなたに贈ろう

 

作詞:Kamikaze Boy/Jean-Ken Johnny 作曲:Kamikaze Boy

 

夫婦の関係なんて不完全だ。

しょっちゅう喧嘩もして、完璧な関係ができることはない。

ただ、転がり続ける石もカッコいいけど、コケの生えた石もそれはそれで美しい。

一度きりの人生。たくさんの人と恋愛してみたいけど、一人の人と長くずっと一緒にいられることは、やっぱり美しいことなのかもしれない。

 

ポケモンとあんまり関係なくなっちゃったけど、まぁ、いいや。

今日は晴れたし、朝のジョギングにでも出かけよう。

 

おしまい