はじまりここから

下手の横好きではじめたエッセイ風のブログです。平凡な日々の中で感じたことを少しだけエモく綴っています。ジャンルはニュースや音楽など。

虹の彼方へ

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今週のお題「雨の日の過ごし方」。

雨はあまり好きではない。雨の中を歩いてズボンの裾が濡れてしまうと気持ちが萎える。靴の中に雨が染み込んで靴下までびしょ濡れになると更に最悪だ。学校でも職場でも朝から雨で濡れた日は一日中テンションが下がった。だから、なるべく傘は面倒でも持ち歩くようにしている。けれども、雨が降りそうで降らなかったり、降っていた雨が途中で止んだりするとたびたび傘を置き忘れてくるから困ってしまう。

週末の雨は特に苦手だ。朝のジョギングに行けなくなる。外を走るのが好きだから、ジムでは駄目。毎週やると決めていることがやれないのはなかなかストレスが溜まる。それに子どもたちを外で遊ばせることができない。一人遊びが下手な子どもたちの世話をずっと家の中で面倒をみるのは疲れる。一日だけならともかく、二日以上続くとしんどい。やることがなくなる。せめてコロナ禍でなければ、屋内で遊べる場所を積極的に探すのだけど…。密にならず、お金もかからず、子どもたちのエネルギーを発散させてくれる晴れた日の公園はなんて便利だろうか。

ハズレてほしい天気予報 

でも、雨は天からの恵み。悪口ばかり言ってはバチが当たる。雨の日の良いところと楽しむ方法を考えてみよう。

先日も朝から雨が降っていた。少し雨が弱くなったので、子どもたちと一緒に傘をさして近所のコンビニにまで昼食を買いに出かけることにした。一人で行った方が楽なんだけど、小さな子どもは水溜まりが好きだ。長靴を履かせて「水溜まりに入ってもいいよ」って言ったら、嬉しそうに水溜まりの中を飛び跳ねて歩いた。親バカはそんな光景を見ると雨の日も悪くないなと思えてしまう。

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そういえば、現代の子どもたちはてるてる坊主を知っているだろうか?ドラマやアニメでもてるてる坊主を見かけなくなった気がする。僕は子どもの頃に何度か作った。ソフトボールの試合とか大事なイベントの前日には自分の部屋の窓の外にティッシュを丸めて作ったてるてる坊主を吊るした。てるてる坊主のおかげかはわからないが、雨の予報がハズれるとすごく嬉しかった。現代はアプリの雨雲レーダーで近い時間帯の天気はかなり正確にわかってしまう。とても便利なのだけど、浪漫がなくなった。天気予報はハズレる方が良いときもある。

雨の夜に読むエッセイ 

僕はなぜか夜に聞く雨の音が好きだ。以前、このことを正直に友達に話したら「詩人か⁉︎」と苦笑された。理由はわからないが、夜に雨音を聞くと気持ちが穏やかになる。

最近は穏やかな気持ちの夜にエッセイを読むとさらに気持ちが穏やかになる。エッセイを読むのはブログを始める少し前ぐらいから好きになっていた。著名な作家が書いた本のエッセイではなく、一般人が書いたスマホで読めるエッセイにハマっている。本がダメではないが、休日に落ち着いて本を読むことを子どもたちが許してくれない。本を読み出すと2人の子どものどちらかが「ねぇ、ねぇ…」と話かけてくる。子煩悩にとってそれは幸せなことなのだが、長い文章に集中できない環境なのは確かだ。ゆっくり長い文章を読むことができないとなると短い時間でサラッと読める短い文章を自然と求めるようになる。一般人がブログなどに投稿しているエッセイは短めでちょうど良い。歳を取ったせいだろうか。若い頃に比べて他人に共感しやすくなった。誰かの思い出や感情に触れると、自分の過去を思い出して懐かしく優しい気持ちになる。

少し前にミスチルの曲の歌詞が入ったエッセイを読んだ。そういうのが好きだ。なので僕も一つ。虹は雨がくれる最高のエンターテイメントかもしれない。雨上がりの虹を見ると幸せな気持ちになる。

凍えそうな 雨に打たれて
投げ出してた あの頃さ

I'm walkin'on the rainbow
数えきれない 夢が溢れて
The future in my eyes
wishes come true

 

「虹の彼方へ」

作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿

実は今、雨の降らない場所にいる。雲の上だ。仕事でどうしても直接会って話をしなくてはならないシーンが起きてしまい、久しぶりに飛行機に乗った。眼下に広がる雲を眺める。

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オフラインのスマホにせっせと文章を打っていたら、そろそろ目的地に着きそうだ。晴天の中、飛び立ったのに目的地の上空では雨が降っている。

 

おわり