はじまりここから

下手の横好きではじめたエッセイ風のブログです。平凡な日々の中で感じたことを少しだけエモく綴っています。ジャンルはニュースや音楽など。

宿題代行と文部科学省の対応

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今週のお題「自由研究」。

自分の子ども時代を振り返ってみても自由研究には苦い思い出しかない。読者感想文も苦手だったけど、自由研究も同じくらい苦手だった。

本を読んでただ感想を書く。興味のあることをただ研究してみる。

大人になった今、なぜそれらの行為がそれほどまでに苦手だったのかは不思議に思えるのだが、子どもにとって宿題は内容を問わず苦手なものだということなのだろう。

「自由」という言葉の響きは良い。が、自由が故に難しい場合もある。そのあたりはお題があると書きやすいブログと一緒なのかもしれない。

宿題代行

「宿題代行」というサービスについて知っているだろうか。読んで字の如く、宿題を代行してくれるサービスだ。

漢字ドリルや計算ドリルをはじめ、読者感想文や自由研究、ポスターの作成までも請け負っている。

完成度はもちろん、バレないように子どもがやったテイで仕上げてくれる。筆跡までも似せてくれたりするらしいが、代わりに料金設定は1ページで500円や一冊で5000円など、決して安くはないようだ。

数年前から存在しているサービスで、夏休みの時期になるとたびたび賛否を巻き起こしてきた。法律的に違反するのではないかとか、倫理的に問題があるのではないかとか。

様子を窺う限り否定的な意見の方が多い。常識的に考えて当然かもしれない。けれども、一定層には確かな需要があって、「学校が出す宿題には効果がない」、「他にもっとやるべきことがある」などの理由は一応あるらしい。

学校の中には生徒や親が本気で困るような宿題を出してくるところもあるようなので、運悪くおかしな学校に子どもを入学させてしまうと致し方ない場合もあるのかもしれない。

しかし、たとえそれを加味しても自分が子どものために利用するかと言えば、絶対に利用はしないと思う。

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文部科学省の対応

ちなみに宿題代行に違法性はないらしい。とは言え、ルール違反であることには変わりないので、もし利用するのであればペナルティを受ける覚悟は必要だろう。

こういう問題で気になるのが、国や政府などの対応だ。調べてみると、文部科学省が宿題代行への対応としてメルカリやヤフー、楽天と合意した文書を公表していた。

www.mext.go.jp

内容はいずれも同じで、各社が展開している「メルカリ」、「ヤフオク」、「ラクマ」の事業において宿題代行とみなす出品は削除するという趣旨だった。

◯◯◯は会社名、△△△は事業名が入る。

1. 〇〇〇は、「△△△」において、宿題代行に関する役務を提供することはこれまでも禁止としていましたが、宿題の完成品の売買についても禁止するとともに、宿題代行に関する出品を発見した場合には、速やかに商品削除等の対応を行います。
2.文部科学省は、各学校が家庭と連携し、子供たち一人一人にとっての宿題の意義やその適切な在り方を改めて考えることを促すなど、自分で宿題に取り組むことの大切さを周知してまいります。
3.〇〇〇と文部科学省は、宿題代行への対応について、今後とも相互の連携・協力の下、子供たちの未来を第一に考えて取り組んでまいります。

そして、文部科学省としてはやはり宿題代行の存在意義は否定している。宿題を出している側として当然の見解だろう。

問題はどこにあるか

この先は個人的な見解になるが、問題点を一つ指摘させてもらうとすれば、自由研究などの特殊な宿題に対して、学校側も生徒にもう少し慣れさせておくような配慮をすべきじゃないだろうか。

優秀な生徒を除き、いきなり自由研究のような普段とやり方の違う宿題を与えられても、子どもは戸惑ってしまう。一人で調べ、一人で紙にまとめ、一人で発表するという経験を十分に積ませておかないで、突然やりなさいというのは無理がある。

先程、宿題代行について偉そうなことを書いたが、かくいう僕も自力ではなく、夏休みの終わりにヒーヒー言いながら母親に手伝ってもらっていた。ズルではあるが、本当にどうしてやったら良いのかわからなかったのだ。

今の時代、子どもの宿題を手伝いたくない親やそもそも教えることができない親たちが宿題代行に頼るのも、ある意味で必然なのもしれない。

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小3の自由研究から

結局のところ、自分も親と同じように息子の自由研究を手伝ってしまっている。何をテーマにするかウダウダ決めかねていたので、良くないと思いつつ口を出してしまった。しかも、薦めたテーマは塾で習っていたことの応用でオリジナルのテーマとは言い難い。

子どもに甘過ぎるかもしれないが、自由研究は初めてだったので、まずはやり方に慣れてくれればという気持ちがあった。

参考までにどんなテーマかと言うと、車のギヤの取り付け方を変えることで、どの組み合わせが一番速く走るかを調べるというもの。

テキトーに車を作って、前方向に走るプログラムを書くぐらいならものの数分もしないうちに仕上げていた。

せっかくなのでクイズを出してみようと思う。

Q.モーターからタイヤまでのギヤの取り付け方で一番早い組み合わせはどれでしょう?

  1. モーター→大・中・小→タイヤ
  2. モーター→大・小・中→タイヤ
  3. モーター→中・小・大→タイヤ
  4. モーター→中・大・小→タイヤ
  5. モーター→小・大・中→タイヤ
  6. モーター→小・中・大→タイヤ

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答えは ①の大・中・小 の組み合わせ。

↑ 答えを見たい人はぼかし部分に指(マウスカーソル)を合わせてみてください。

以前、カメさん (id:tn198403s)が紹介してくれていたぼかし字文。いつか試してみたいと思っていて無理矢理使ってみた。

カメさん、面白いものを紹介してくれてありがとうございます。

tn198403s.hatenablog.jp

さて、長々書いてしまったが、来年は宿題代行にも、親にも頼るまでもなく、全て自力で自由研究をやってくれることに期待したい。

 

おわり