はじまりここから

下手の横好きではじめたエッセイ風のブログです。平凡な日々の中で感じたことを少しだけエモく綴っています。ジャンルはニュースや音楽など。

人生はシーンで見るのではなく、ストーリーで考えるものである(コロナ禍の結婚式と卒業)

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2021年3月20日。春分の日。

昨日は仕事ではなかったのですが、普段の週末と比べて割と忙しい1日でした。

と言うのも、午前中は娘の幼稚園の発表会に行き、午後は知人の結婚式に参加してきたからです。

長い時間大勢の人が集まるところにいたことと、久しぶりに人前でお酒を飲んだせいか、ちょっと疲れてしまいました。

反対に今日は家で一人ダラダラ過ごしているので「それならブログでも書こう」と思い、いつもは書くことのない時間帯にこの記事を書いています。

 

今週のお題「祝日なのに……」×「卒業」

 

今日みたいにのんびりした休日もたまにはイイですが、昨日みたいな忙しい日があるのは、コロナ禍の今だからこそ「ありがたいな」とあらためて感じるんですよね。

イベントの実施を考えたときに、こどもの発表会はまだしも結婚式についてはまだ早いという雰囲気はあると思うんです。

 

コロナ禍の結婚式

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今の状況で結婚式を挙げるべきか、それともあと少しの間は控えるべきか?

これについては正直言って正解がないと思っています。

どれだけ注意を払ってもコロナの感染リスクはゼロにならないので、誰もが「式を挙げてもまったく問題はないよ」とは絶対になりません。

一方、僕の住む地域の感染者数を考えると、クラスターのような感染が起きる可能性はたぶん車で事故に合う可能性よりも低いと思います。

確率が低いからと言って、やってイイという話にはなりませんが、合理的な考え方でもあると思うんですよね。

 

そこで僕としては、批判的な意見が出ることも理解した上で2人が選んだ選択なので、それに乗っかるしかないなと考えました。

 

事実、2人は安易に決めたのではなく、半年以上延期を行い、悩んだ上に今やるべきと決めました。

正しい選択肢は選びようがないけど、結果的に感染者さえ出さなければ、それで済む問題です。とにかく感染対策にしっかり協力するしかありません。

みんなそれもわかっていたからか、欲張って2次会に行こうと言い出す人は仲間内にはいませんでした。

コロナ禍に入るまでは考えもしませんでしたが、今はイベントをやれることがとても貴重なことなんですよね。貴重なイベントに参加できたわけですがから、多少忙しかろうと感謝しなてくはなりません。

 

コロナ禍の卒業

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結婚する人もそうですが、今のような時期に門出を迎える人はみな同じように大変です。

見通しの悪い未来に不安を感じている若者は多いはずです。 

そんな中、大学を卒業する学生や社会に挑戦する人たちへエールを込めて祝辞を述べる企画が「NEWS PICKS」というニュースアプリで動画配信されていました。

特に千原ジュニアさんの述べられていた祝辞が面白いお話でしたので少し紹介させてください。

聞いていてやっぱり話のプロだなと感心しました。

 

気付き(!)と疑い(?) 

これまでのノウハウが通じない、何が正解かわからないような時代に社会に出るのには不安が大きいかもしれない。けれども自分ではタイミングを選べないわけで、逆にこんな大変な時期に生まれ落ちた"選ばれし人間"であると考えるしかない。

持論になるが、凹んだり落ち込んでいるときにしか見えない景色があるし、しゃがんだ分だけ大きく飛べることもある。自分の人生を振り返っても捨てられる時間はなく、辛い時期にも何かの意味があって、それはチャンスなんだと思っている。

 

ジュニアさんが何を言いたいかというと、若い頃はシーン、シーンで見がちだけど、ストーリーで考えれば「こんな時期もあったから今があるのだ」と思えるようになるというお話です。

 

ひとつ目の話はジュニアさんは幼少期を祖父母に育てられたのですが、木こりの祖父から男なら鉛筆はナイフで削れと躾けられていました。だから、当然のように学校にナイフを持って行くわけですが、中学生になったある日の持ち物検査で教師にナイフが見つかり、万が一人を傷つけたら困ると言う理由で没収されてしまいます。

ジュニアさんは理由を説明し、鉛筆を削るためのナイフが凶器だと言うのなら野球部の金属バットも同じと訴えました。しかし、教師は屁理屈だと言って、ボールペンでジュニアさんの頭を小突きます。その理不尽さに嫌気が差し、ジュニアさんは徐々に不登校になっていきました。

中高一貫のため高校生にはなれたものの、単位が足りず退学見えていたジュニアさん。そんなジュニアさんに「学校に行っていないのなら、一緒にお笑いをやれ」と言って、兄のせいじさんが京都の実家から大阪の吉本の養成所にジュニアさんを呼び寄せます。

しかも、まったくお笑いを知らなかったジュニアさんにネタを書くように指示を出すのですが、困ったジュニアさんは仕方なく、文字を書くためのボールペンで教師から頭を小突かれた経験をネタに書きました。

すると、そのネタが非常にウケてしまい、その後に小説やドラマにもなるのですが、まさか何も行動を取らなかったことがドラマになるなんて不思議なものだと感じたようです。

 

2つめは順風満帆なに芸人人生を歩みはじめたころに起きてしまったバイク事故のお話です。ジュニアさんのバイク事故は有名な話なので知っている人も多いかと思いますが、かなりひどい事故だったらしく、顔面はぐちゃぐちゃでもうお笑いへの復帰は無理だとICUで悟ったようです。

絶望したジュニアさんはどうせ終わる人生なら自ら終わらせようと思い、自分の体とチューブで繋がっている装置を蹴り倒そうとしましたが、たまたま置かれていた場所が骨の折れた右足側だったので、結局一命を取り留めます。

しかし、一般病棟に移ったジュニアさんを待っていたのは先輩芸人さんたちからの応援でした。板尾さんや東野さん、今田さんに山崎方正さん。毎日のように誰かがお見舞いに来てくれました。

バイク事故で歯の抜け落ちたジュニアさんに持ってくるお土産が中古のバイク雑誌や漫画の『美味しんぼ』だったのが、いかにも芸人さんらしいのですが、まさかお笑いの道を諦めようとしていた自分に戻ってこいと言ってくれるとは思いもしなかったようです。

松本さんや吉本興業も金銭面で援助してくれましたが、中でもさんまさんの話が素敵でした。入院中に見舞いに行けなかったさんまさんがジュニアさんに何か欲しいのものはないかと聞きました。先輩芸人さたちのおかげで再起を誓ったジュニアさんですが、仕事が全部なくなっていたため、レギュラー番組が欲しいとさんまさんに答えます。

そのときは「何言ってんねん」で終わったそうですが、後日テレビ局の方から電話がかかってきてジュニアさんにお礼を告げたそうです。

さんまさんにずっと断れ続けていた企画を受けてもらえることになったんだけど、受ける条件が千原兄弟をレギュラーに入れることでした。

バイクの事故の後は地獄ような日々だったけど、いろんな人の愛に助けられ、結果として人間としても成長した。やはり辛いときには見えない何かがあるのではないかというお話です。

 

そして、ストーリーで考えるのが大事だからこそ、シーンひとつひとつが大事であり、素敵なシーンにするためには「気づき(!)と疑い(?)」が必要だと、ジュニアさんは説明を続けます。

こんな大変な時期だからこそ、気付きと疑いでここでしか見えないものを見つけて欲しいと訴えていました。

 

とても面白くてイイ話じゃないですか。週刊誌はネガティブなネタばかりクローズアップしますが、こういうためになる話がもっと注目されるとイイのにと思いまして、紹介させてもらいました。

そんなわけで今回式を挙げた2人や、今も式が挙げられなくて悩んでいるカップル、そして厳しい経営状況に立たされている式場の関係者もそうですが、つらい今(シーン)が明るい未来(ストーリー)につながる可能性を信じて、今しか見えないものを見つけて欲しいですね。

決して他人事ではなく、自分の胸にしっかり刻んでおきたいと思いました。

 

 

『空と羊と青」

最後におまけです。

娘の発表会で流れていた曲を1曲貼らせてください。

RADWIMPSの『空と羊と青」です。

結婚式ソングにもイイんじゃないかと思いました。

 

君と羊と青 RADWIMPS MV

 

君を見つけ出した時の感情が 今も骨の髄まで動かしてんだ


眩しすぎて閉じた瞳の残像が 今もそこで明日に手を振ってんだ

 

作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎

 

おわり

 

 

 

 

 

ドキュメンタリーは感動を起こすための呼び水ではない

闘病生活を取材したドキュメンタリー番組や実話をもとに作られた映画に感動できる作品は多い。

僕は感動する作品は好きな方だが、あまりそれらが得意ではない。

フィクションならともかく、たとえ他人事であっても、胸を絞めつけられるような辛い事実を見るのが怖い。

テレビのチャンネルを回したときに意図せずそれらが映ったりするようなものなら、たとえ周りの家族から反対されてでもまたチャンネルを回す。

 

本当は・・・それぐらい苦手なのだ。

 

伝説の男…ステージの上で命を燃やし続けた男の記録

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(c)テレビ東京「家に、ついて行ってイイですか?」

 

イノマーというバンドマンを知っているだろうか。

彼はいわゆる売れている有名なミュージシャンではない。

邦楽のバンドに関して、僕は人より少しだけ詳しい自信があるが、つい先日まで彼の存在を知らなかった。

かろうじて彼のバンド名ぐらいは聞いたことがあるような気はしないでもないが、彼の名前も彼の歌う曲も聞いたことがないのは確かだった。

 

じゃあ、なぜ僕が今日、イノマーについて書いているのか。

その理由から説明していく。

 

性春パンクバンド、イノマー

伝説のバンド「オナニーマシーン」のボーカル・イノマー。

実は彼はもうこの世にはいない。

2019年12月19日  2:50

癌との闘病の末、イノマーさんは永眠した。

 

紹介のために彼の作品を貼っておく。

 

イノマーの独り言

イノマーの独り言

  • 発売日: 2017/03/01
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

 

 

オナニー大図鑑

オナニー大図鑑

 

 

「家、ついて行ってイイですか?」

先日、自分のフォローしているインフルエンサーのたちがテレビ東京のバラエティ番組についてツイッターを投稿していた。

 

 

 

テレビ東京のバラエティ番組とは「家、ついて行ってイイですか?」のことである。

残念ながら僕の住むローカルではテレビ東京の電波が入らないのだが、関東在住の方であれば知っている割合は高いはず。

 

終電を逃した人に、タクシー代を払うので「家、ついて行ってイイですか?」とお願いし家について行く完全素人ガチバラエティー。誰もが皆、一見フツーでも、ぜんぜんフツーじゃない人生ドラマを持っている!そんな素敵な市井の方々の人生譚を覗いていきます。

 

ある日、「家、ついて行ってイイですか?」のスタッフが東京の下北沢で、ひとりの女性に声を掛けた。

彼女の名前はヒロさん。彼女はイノマーさんのパートナーで、偶然にもイノマーさんの葬儀が行われた日の夜のことだった。

それにも関わらず、彼女は少し迷った後、番組からのお願いを快諾してくれた。

ヒロさんとイノマーさんが一緒に暮らしていた部屋に着くとインタビューは始まり、ヒロさんの口からイノマーさんとの思い出が少しずつ語られていく。

ヒロさんの話によれば、2人が一緒に過ごした半分以上の時間は闘病の日々だったらしい。

 

ヒロさんのツイッターにはこちらの投稿が固定されていた。

 

 

番組は通常であれば、部屋でのインタビューで終了する。

しかし、映像はイノマーさんの一周忌の様子に切り替わっていった。

そこからはイノマーさんが亡くなる瞬間までを密着したドキュメンタリーへと続いていく。

 

実は同じテレビ東京内にイノマーさんと深い親交のある上出遼平さんというディレクターがいた。

上出さんは番組とは別にイノマーさんの映像を撮り続けていたのだ。

 

こちらは上出遼平さんの投稿していた写真。

 

2つのVTRでつながった番組は多くの視聴者に感動をもたらすことになる。

2020年1月6日の放送された番組はSNSで拡散され、ツイッターは国内にとどまらず、世界でもトレンド1位になるほど話題になったらしい。

その後、視聴者から「もう一度見たい」との声が殺到したため、先月末の2月28日に再放送が行われ、TVer(ティーバー)にて2週間限定の配信が行われた。

先程のインフルエンサーたちの投稿はこの番組の配信最終日を知らせたものである。

 

そして、インフルエンサーたちが勧めてくれたように、僕も番組を見て、他の多くの方にもこの番組を見て欲しいと感じた。

もっと早く知っていれば、配信中に記事を書くことができたのだが、今はそれが悔やまれる。

 

しかし、また再放送される可能性は十分にあり得る。

この記事を読んでくれている方々に少しでも興味を持っていただけるよう、ここからは僕の個人的な感想を紹介させていただきたい。

 

ドキュメンタリーの意義

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冒頭で書いた通り、僕は闘病生活を記録したドキュメンタリーは苦手だ。

自分の身に置き換えて考えるとすごく怖くなる。

病気は他人事ではない。いつ自分や自分の大切な人が同じ病気になるかはわからない。それを一瞬でも想像したくないからだ。

それに、もし番組のなかに視聴者を感動させるための不自然な演出を感じてしまったら、気持ちが萎えてしまうかもしれない。

たぶんドキュメンタリーと呼ばれるものにそういうものはないんだろうけど、製作者側の想いとは裏腹に、自分がそう受け取ってしまったら、病気と一生懸命戦っている主人公たちに申し訳ない気がする。

 

だから、本来なら見ないはずの闘病のドキュメンタリー番組であったが、今回に限っては見てしまった。

インフルエンサーたちが薦める理由を知りたかったし、番組紹介に書かれた「伝説のバンドマン」というリード文に惹かれてしまった。

僕はミュージシャン、とりわけバンドマンという職業に弱い。

 

だけど、「家、ついて行ってイイですか?」はイイ意味で僕の予想を裏切ってくれた。

 

イノマーさんが痩せ細っていく姿やボーカルなのに声が出なくなってしまう様子を見るのは痛々しかったし、闘病の日々が間違いなく壮絶だったのは誰が見てもわかる。

けれども、「声が聞こえているフリをしてください」とファンに声を掛ける彼のユーモアや、周りの人を気遣う優しさが、見る人の痛みを和らげてくれていた。

イノマーさんと、友人やバンド仲間たちとのやり取りを見ていても深刻な現実を前につい心がほっこりしてしまう。

人気者だった彼にはたくさんの仲間がいて、サンボマスターや気志團、ガガガSPなどの有名なバンドも多くお見舞いに訪れていた。

 

中でも印象的だったのは、江頭(2:50)さんと銀杏BOYSの峯田さん。

当たり前だけど江頭さんはいつものタイツ姿ではなく、ジーンズにライダーズジャケットを身にまとい、帽子も被っていた。

お洒落な姿でいつもと雰囲気の違う江頭さんが「何ゆっくりしてるんだよ、イノマー」と声を掛けたときの表情がとても優しく見えて、バラエティでテンションを上げているときとのギャップに涙が出そうになった。

ちなみにイノマーさんが亡くなられたのは2時50分である…。

 

 峯田さんは番組中に何度も登場していたが、イノマーさんは峯田さんのことが大好きだったらしい。

危篤と聞き、急いで駆け付けた峯田さんに、昏睡状態で意識のないイノマーさんがベッドから足を絡めるように抱きつこうとするシーンは見ていて胸が熱くなった。

 

そして、正確には覚えていないのだけれども、最初のときのインタビューで、ヒロさんが「彼はやることを全部やって死んでいった」みたいなことを話していた。

僕はこれをイノマーさんが立っているのもやっとの体で、3000人を動員したオナニーマシーン最大のライブをやり遂げたことを言っているのではないかと思っていた。

 

でも、最後まで見終わったとき、それはちょっと間違って捉えていたんじゃなかったかと感じる。

亡くなる直前に"デカイことをやり遂げた"という意味ではなく、彼は重病にも関わらず、最後まで"普段と変わらず、自分がやりたいことをやり抜き通した"という意味なのではなかったかと…。

 

番組の終わり際、一周忌の後に再びイノマーさんの部屋でインタビューが行われていた。そこでイノマーさんの書いた日記が出てくる。日記にはイノマーさんの本音が漏れていた。

これも正確には覚えていないのだけれども、「病気が夢であって欲しい」とか、「本当に辛いのはヒロさんだ」とかが書いてあった。

 

彼が人に見せてこなかった弱音と、やっぱりそこでも彼の優しさが出ていたんだけど、

「自殺するヤツはオイラに魂を寄こせ」

この言葉に頭をぶん殴られらたような気がした。

 

イノマーさんは心の強い方だったとは思うが、普通に傷つき、普通に苦しんでいた。

それでも、自分がやりたいことをやり抜くために、難しい病気と戦い、最後まで生きようとしていたのだろう。

病気になって何か特別なことをやろうとしていたのではなく、もし病気になっていなかったら、やっていただろう普通のことをやり続けようとしていたんだと思う。

 

もちろん、これは僕の解釈なのでまったくの勘違いかもしれない。

知り合いでも、ファンでもない僕が語るのはおこがましいかもしれない。

それでもあの番組を見たら、やっぱり心が打たれる。多くの人がそうだったんだろう。

生きることの尊さをイノマーさんから改めて学んだ。

 

ドキュメンタリーはフィクションと違い、ただ人を涙させて終わるだけであってはならない。

 

ゲストに来ていた香取慎吾さんが「人生観を変えてしまうVTRだった」と語ったように、真のドキュメンタリーとは人の考え方や価値観にインパクトを与えてくれるものなのだ。

 

だから僕は他の多くの人にこの番組を見てほしいし、彼の存在、彼の生き様を知って欲しい。

何よりイノマーさんの大事な仲間の方々が作り上げた番組なので、決して感動のための過剰演出などはない。

必ず何かを感じられる番組だと思う。

曲をよく知らないミュージシャンのことを誰かに紹介したいと思ったのは、イノマーさんが初めてかもしれない。

 

最後に

オナニーマシーンのレーベルの担当者が綴ったイノマーさんの癌の奮闘記がある。僕が紹介した話もこちらには詳しく書かれてるので、気になったらぜひ読んでいただきたい。

 

rooftop.cc

 

今回は記事を通して、ドキュメンタリー番組の意義についても考えさせられる機会になった。

僕と同じような人に何か考えるきっかけを与えることができたのなら、とても嬉しく思う。

 

おわり

僕でもできる簡単ヨーグルトメーカー

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我が家にもようやくやってきました。僕的には花粉症の最終兵器だと思っています。

それはヨーグルトメーカー

 

#今週のお題「花粉」×ヨーグルトメーカー

 

「今さらヨーグルトメーカーかよ」って突っ込まれそうでもありますが、僕も以前から知ってはいたんです。

たいした話ではないんですが、2年ぐらい前に会社のメンバーで飲んでいると「最近便利に感じたものは何か」が話題になったんですね。

なぜそんな話の流れになったのかは覚えてないんですが、その時にある後輩の女の子が「ヨーグルトメーカーって便利ですよ」って教えてくれたんです。

 

 

なんでもヨーグルトメーカーがあれば家でも簡単にヨーグルトが作れちゃうらしい。

正確には市販の牛乳にヨーグルトを足すだけでヨーグルトを何倍も増やすことができるそうだ。

しかも5000円もしないで買えるんだって。

 

「へ~、それはあったら便利だね」

感心したものの、最近までそのことをうっかり忘れていました。

 

思い出したのはつい先日。妻がヨーグルトメーカーを買おうか迷っていると僕に悩みを打ち明けてきたからです。

と言うのも、最近我が家の子どもたちの食欲がすごいんです。特に上の男の子。まだ小二のくせにいつの間にか妻よりもごはんを多く食べるようになっています。下の女の子もご飯はそれほど食べないのに、デザートになるとたくさん食べるんですよね。

 

そして、我が家ではヨーグルトをオールシーズン食べます。でも、花粉が飛ぶこの季節はいつも以上にたくさんの量を消費します。

小さいながらもよく食べるようになった子ども2人に加えて、花粉症のひどい僕の分もヨーグルトは必要です。

そうなるとヨーグルトを買うお金もなかなかバカになりません。妻がヨーグルトメーカーを買おうと思うのも自然なことでした。

 

そんなわけで、早速アマゾンからポチっと購入です。買ったのはアイリスオーヤマ製のヨーグルトメーカー値段も税込み4000円以下だったので気軽に買うことができました。

 

 

 

箱を開けると中に入っていたのはこんな感じです。

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ヨーグルトメーカーはプレーンヨーグルトだけではなく、ギリシャヨーグルトやカスピ海ヨーグルトなども作ることができるようです。

今回は最初なので、一番シンプルなプレーンヨーグルトをつくってみました。

 

タネに使用したのは明治の『R-1』です。あえて値段が高めのヨーグルトをチョイス!

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牛乳とヨーグルトを9:1の割合で混ぜます。牛乳パックをそのまま使えるから便利!

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パックの口を閉じたらヨーグルトメーカーに入れます。スイッチひとつ、押すだけ簡単!

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9時間おいたら牛乳パックを取り出して冷蔵庫に入れます。ヤッター固まってる!

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ちゃんとヨーグルトが完成しました。オメデトウ!

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今度はプレーンヨーグルト以外にもチャレンジしてみようかと思います。

 

注意点として、雑菌が入るとヨーグルトはうまくできません。容器やスプーンなどは熱湯消毒して、手はよく洗い、容器の内側や材料には触れないようにしてください。

 

ちなみにヨーグルト以外にも塩麴や甘酒がつくれるようです。

レシピ本が付いていますし、ネットのレシピサイトでも色々紹介されています。

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ちょっと驚いたのが、ヨーグルトメーカーでローストビーフもつくれてしまうそうです。レシピ本には載っていませんが、これもおいしそうですね。

 

www.dcm-hc.co.jp

 

最後にヨーグルトメーカーのおすすめポイントをおさらいしておきます。

  • 家でも簡単に作れる
  • 食べたいヨーグルトを牛乳で増やせるのから安上がり
  • ヨーグルト以外の塩麴や甘酒なども作れる

 

以上、いかがでしたでしょうか。

最初に花粉症の最終兵器とは少し大袈裟に書きましたが、ヨーグルトをたくさん食べれて、少しでも花粉症にも効果があればラッキーぐらいに思っています。

高価なものではありませんので、気になったらぜひ試してみてください。

 

おわり

「被災者、被災地は素材ですか?」の話を聞いて僕が感じたこと

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今回の記事もラジオの話が元ネタですが、今まさにたくさんの人に聞いてほしいと思えるお話です。はてなブロガーの皆さんに少しでもシェアできればと思います。

 

TOKYO FM「ONE MORNING」×Buzz Feed Japan

僕が聞いたのはTOKYO FM「ONE MORNING」の"震災から10年をテーマに東日本大震災を様々な角度から掘り下げる"という企画の中のお話でした。コメンテーターはBuzz Feed Japan副編集長の神庭亮介さんです。

 

(お話の内容を要約しながら紹介させていただきます。)

 

メディアのカレンダー報道と私たちのカレンダー意識

メディアの人間がやりがちなのが事件や災害などが起きてしまったときに「あれかれ〇年…」のような節目に合わせてワーッと一斉に報道することで、そのような報道をカレンダー報道と呼ぶそうです。

節目に合わせて報道すること自体が悪いわけではありませんが、手段と目的が逆転してしまい、なにがなんでも情報を集めろとか、とにかく何でも報じれば良しとなってしてしまうのは問題ですよね。

 

Buzz Feed Japanが昨年掲載した記事の中に『僕たちは単なる「素材」ですか? もう悲しい物語に足を引っ張られたくはない』というタイトルの記事がありました。

女川の老舗企業「蒲鉾本舗高政」の4代目社長・高橋正樹さんを取材したものです。

取材のきっかけは2019年に高橋さんが投稿したあるツイートのでした。

 

「被災者、被災地は素材ですか?」

 

メディアの報道姿勢に疑問を投げかけた投稿が1万7千回以上もリツイートされ、話題になったようです。

インタビューで高橋さんの口から語られたのは、メディア報道における震災を忘れないための手段と目的が逆転化してしまっていることへの指摘でした。

 

3.11が近づくたび被災地に殺到するメディア。しかし、何かないか?とネタの提供を求めたり、一生懸命答えた部分をほとんど使わなかったり、不信感を与えるメディアの対応は珍しくなかったようです。

365日毎日考え続けることは難しい問題です。節目に報道を見て考えるのは悪いことではありません。それでも、364日は忘れていて1日だけ思い出すのでは意味がないんです。

 

特に注意すべきはメディアがストーリーを作ってしまうところです。ストーリーを描くために悲劇の被災者を求めてしまうのです。

 

「女川はこれだけ明るく楽しい街に戻ってきているのに、なぜ1年に1回必要以上に悲しい場所に引き戻されなくちゃいけないのか。10年目に報道される内容が悲しいストーリーばかりだけじゃないことを期待します。」

そう高橋さんが訴えていらっしゃったのが、メディア側にいる神庭さんの胸には刺さったようでした。

 

パーソナリティの鈴村さんは被災地には前向きに元気な場所もあれば、復興で進んでいない場所もある。現地を訪れた人間が素直に事実を伝えることが大切と話します。

感情を入れるとつい悲劇の物語を組み立ててしまう。テレビもラジオも短い時間で報道しようとすると行き過ぎた物語に編集しがちになる。ありのまま伝えるのは難しいけど、悲劇ではなく、今立ち直ろうとするところに同じ目線で向き合い、フラットな目線に立てるようなきっかけを作ることが大事。

 

僕が聴いたラジオはそんなお話でした。

 

こちらは高橋さんを取材されたBuzz Feed Japanの記事です。

www.buzzfeed.com

 

所感

いかがでしたでしょうか。

ここ最近は東日本大震災の10年目を節目とするカレンダー報道をよく見かけます。明日は特に多く報道されることだと思います。

今回ご紹介した話を知っていれば、どの報道が本当に意味のある報道なのかわかるかもしれません。

 

以前、他の記事で書きましたが、僕は仕事で福島県に出張することがよくあります。震災の直前にも行っていましたし、震災当日に僕の上司は現地にいました。

幸いにも関係者や建物は無事でしたが、長く彼らを苦しめたのは風評被害でした。彼らを救ったのは悲しい物語ではなく、震災以前と変わらないことを理解してもらうことでした。

被災地によって今何を伝えるべきかは異なります。過去の悲しい物語に仕立てるのではなく、今の現状をありのままに伝えること、そして何よりも未来を考えることが大切だということです。

そのことを教えてくれたお話でした。

 

おまけ

ラジオでは3月9日にちなんでレミオロメンの『3月9日』が流れていました。

僕がよくやる音楽の動画貼りですが、今回はこちらの曲をチョイスしました。

 

『満月の夕べ』

 

ソウル・フラワー・ユニオンの中川敬さんとヒートウェイヴの山口洋さんご共作した楽曲です。

阪神・淡路大震災曲の惨状、復興への厳しい現実、それらに向き合おうとする被災地の人々の姿が歌い込まれている曲で、多くのミュージシャンにカバーされています。

 

満月の夕/BRAHMAN

 

真面目な話に終始しましたが、はてなブロガーのみなさんが僕と同じように何か感じてくれることに期待しています。

 

おわり

 

 

 

『DIE WITH ZERO』を読んで僕は貯金の呪縛から解放されるのか?

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突然ですが、今回は本について記事を書きます。と言いますのも、以前から読みたかった一冊を先日ようやく読むことができたのですが、読んだのは僕に限らずみんなが興味のあるお金の使い方について書かれた本だったんです。せっかくなので、ちょっとだけ紹介させてください。

特にはてなブロガーさんたちの中にはアフィリエイトを活用して副収入を得ている方が多くいらっしゃいますが、何かの目的を持って稼いでいる方もいれば、漫然と稼いでいる方もいらっしゃいます。だからこそ、稼いだお金の有効な使い方について興味がある方は多いはずだと考えました。

ちなみに僕が読者登録しているブログの中には最近素晴らしい書評の記事を書いた方や年間200冊もの本を読む達人がの方がいらっしゃいまして、今回の記事を書くにあたり、その方たちからインスパイアされたことも正直に白状しておきます。

 

DIE WITH ZERO -ゼロで死ね-

もったいつけましたが、僕が読んだ本のタイトルは『DIE WITH ZERO (ゼロで死ね)人生が豊かになりすぎる究極のルール』です。タイトルに"死ね"というキツめの言葉を含んでおりますが、要するに「金は死ぬまでにすべて使い切れ」ということを言っています。

昨年、はてなブログにも馴染みのあるけんすうさん(アル開発室)のツイートを見てからずっと気になっていました。一時話題にもなった本のようですので、この記事を読んでいる方の中にも知っている方はいらっしゃるかもしれません。

 

早速、その本について検索してみると「何のために貯金するのか」そして「どのように生きるのか」、不確かな時代に誰もが気にしている2つの極めて重要な問題の核心に触れている、という宣伝文句が書かれており、僕の興味をより強く惹きつけました。

 

 

読んだきっかけ

僕が興味を惹きつけられたのには理由があります。2019年頃に話題になった「老後資金2000万円問題」について覚えていますでしょうか?金融庁が2019年6月に公表した報告資料の中で、老後の生活費には2千万円必要だと明記してあったことに端を発した問題です。当時、金融担当大臣の麻生さんが「正式な報告書としては受け取らない」とコメントしたことで、野党側から「公的年金は破綻している」とか「政府は無責任」などの追求を受けることになり、激しく炎上しました。

僕もいよいよ40歳を過ぎ、寿命を約80歳ぐらいと考えればちょうど人生のターニングポイントに差し掛かったところです。まだぼんやりとですが、自分の老後のことを少しずつ意識し始める年齢になりました。

とは言え、結局のところ老後資金をいくら貯めれば安心できるのかがわかりません。上述の問題では2000万円でも足りないという意見を多く聞きましたが、そもそも僕が2000万円もの大金を老後までにきちんと用意しておける自信もありません。

一方、貯金にばかりお金を回していればやりたいことにお金を使えず、今を楽しむことができなくなります。そんな葛藤を抱えはじめた時期にこの本の存在を知ったので、興味が惹かれないはずはありませんでした。

先に断っておきたいこと

続きを読んで頂く前に2つだけ断っておきたいことがあります。

一つ目はこれから書くことはあくまで僕の主観に基づいた一個人の感想です。解釈が正しいかどうかはわかりませんので、あらかじめご了承ください。それでも、みなさんが買うか迷ったときに覗くレビューよりは丁寧に書くつもりですので、ぜひ参考にしていただければ幸いです。

また、本書に限らずですが、上位にくるレビューにはネガティブな意見が多い印象を受けます。それはネガティブな意見ほどリアルな本音に感じやすいからだと僕は思っています。

本書は評価の星の数を見れば高い評価を得ている本であることは伝えておきます。

二つ目は僕がみんなにこの本を買ってもらいたくて記事を書いているわけでないことです。冒頭にも書きましたが、はてなブログのブロガーさんの中には副業的にアフィリエイトで収入を得ている方がたくさんいらっしゃいます。

かく言う僕もアフィリエイトに興味を持ったのがきっかけでブログを始めました。ただし、ブログを立ち上げる時に念のためプライバシーポリシーは書いておいたものの、今のところアフィリエイトは全く使用しておりません。

ですので、この本を買ってもらえたところで僕にとって1ミリのメリットもないわけです。そういう意味で中立的に書いていることを知っておいていただきたいです。

おすすめしたいタイプの人

次は読み進めて頂くにあたり、"この本をおすすめしたいタイプの人"について先に書いておきます。自分が本書を読むのに向いているかを判断いただくために簡単な質問を用意してみました。答える条件として、働き始めたばかりの20代の頃を思い出して考えてみてください。

質問:あなたには今どうしても行っておきたい旅行があります。ただし、旅行に掛かる費用はかなり高額で、仕事も何日か休まなくてはなりません。あなたなら次のどちらを選びますか?

(A)仕事はどうにかして都合を付け、お金が足りなければ誰かに借りてでも旅行に行く。

(B)仕事は休みを取りにくいし、貯金も切り崩したくないから今は旅行を我慢する。

 

なんとなく答えはわかるかもしれませんが、本書をおすすめしたい人は(B)を選んだ方です。(A)の金を借りるのが正しいということにはなりませんが、本書では若いときにこそ、お金を貯めることよりも経験に投資することが重要であることを強く主張しています。したがって、反対に迷わず(A)を選んだ方はあまりこの本を読む必要はないと感じます。

ちなみにこの質問は本書の中で紹介している話を参考にしたものなので、もし読む機会があれば思い出していただけると嬉しいです。

また、本書を読むのに年齢は少しでも若い方が望ましいです。歳を取っている人にはおすすめしないというわけではなく、若いうちに読んでおいた方がメリットが大きいという意味になります。

  1. これから働きはじめる新成人
  2. 働きはじめてまだ間もない20代
  3. 結婚や子どもなど新しい家族ができる人の多い30代
  4. 仕事も家庭も少し落ち着きはじめ、老後を意識し始める40代以降。

どの世代にとっても有効な本ですが、理想的なのは上から順になります。

他にも、本書は富裕層の人にしか向かないというレビューも見かけましたが、お金持ちではない大衆の層にも価値のある本であることを断言しておきます。

 

本書で書かれていること

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それでは、いよいよ本の中身について触れていきます。

まえがき

最初は発行元のダイヤモンド社で紹介されていたまえがきをそのまま引用します。

まずは、有名なアリとキリギリスのイソップ寓話から始めよう。夏のあいだ、勤勉なアリは冬の食料を蓄えるためにせっせと働いた。一方の気楽なキリギリスは自由に遊んで過ごした。やがて冬が到来した。アリは生き残り、キリギリスには悲惨な現実が待っていた――。

 この寓話の教訓は、人生には、働くべきときと遊ぶべきときがある、というものだ。もっともな話だ。だが、ここで疑問は生じないだろうか? 

 アリはいつ遊ぶことができるのだろう?

 それが、この本のテーマだ。私たちは、キリギリスの末路を知っている。そう、飢え死にだ。
しかし、アリはどうなったのか? 短い人生を奴隷のように働いて過ごし、そのまま死んでいくのだろうか? いつ、楽しいときを過ごすのか?

 もちろん、誰もが生きるために働かなければならない。だが、ただ生きる以上のことをしたいとも望んでいる。「本当の人生」を生きたいのだ。この本のテーマはそれだ。ただ生きるだけではなく、十分に生きる。経済的に豊かになるだけではなく、人生を豊かにするための方法を考える。

 もちろん、誰もがそのような人生を望んでいる。だが現実には、全員がその望みを叶えられるわけではない。私は長いあいだ、この問題について真剣に考え続けてきた。友人や同僚とも何度も議論を重ねた。

 この本で読者にお届けするのは、その成果だ。あらゆる問題を解決する答えなど存在しない。だが、私はあなたの人生を確実に豊かにする方法だけは知っている。

 

『DIAMOND online』より 

著者

著者はビル・パーキンス。1969年にアメリカテキサス州ヒューストンで生まれでコンサルティング会社BrisaMaxホールディングスのCEO。現在は、1億2000万ドル超の資産を抱えるヘッジファンドのマネージャーでありながら、ハリウッド映画プロデューサー、ポーカープレーヤーなど、さまざまな分野に活躍の場を広げている。ちなみに本書が初めての著書だそうです。

主旨

著者は本文中で"今しかできないことに金を使う。 それこそが、この本で伝えたいことの核"と述べています。

切り口は変わっても、例にあげる人を変えながらも、金を無駄にするのを恐れて機会を逃がすのはナンセンスであり、金を浪費することより、人生を無駄にしてしまうことのほうが、はるかに大きな問題であるということを繰り返し提起しています。

そのためには自分の死と真剣に向き合い、人生の残りの時間を意識しながら行動することの必要性も説いていました。

なお、一点注意しておきたいのは、筆者は将来に対して計画を怠って良いとは説明しておりません。将来の計画をきちんと持ちつつ、同時に今を楽しむことも忘れるなと述べています。

物足りなかった点

少し残念に感じた点も書いておきます。

著者がアメリカ在住のため、話に出てくる保険や平均資産などの話が日本とは条件が異なります。日本人には当てはめて考えにくい部分がありました。

また、読む前はビジネス書や実用書に近いものを期待していましたが、それらとは性格が異なり、ほとんど思考の話に終始します。実践的な要素が少ない点に物足りなさを感じたのも事実です。

 

総評

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結論から言うと、本書を読んだことで記事のタイトルに書いた貯金の呪縛からの解放、つまり、とにかく貯金しなくてはならないという不安や迷いから解消されるまでには至りませんでした。

不安や迷いを解消するためのヒントを教えてくれましたが、完全に解消させてくれるものではなかったということです。

ただし、読みながら感じたことは、どんな本を以ってしても、将来には必ず予測しないことが起こり得るわけだし、現代よりも遥かに技術の進んだ未来の生活に必要なお金を正確に見積もることができない以上、貯金の不安や迷いを完全に解消することなど現実的に不可能だということです。貯金の呪縛からの解放は僕が勝手に求めていた幻想だと気付きました。

そんなことよりも、本書にはもっと大切なことが書かれています。

個人的には「老後に何より価値が高まるのは思い出である」と断言している部分が心に響きました。確かに歳を老いて体が思うように動けなくなっとき、きっと一番価値のあるものは物やお金ではなく、これまでの経験であり、思い出です。

また、お金の価値を最大にできるのは26歳から35歳までのようです。

時間や健康が大切だと教えてくれる本はこれまでも読んできましたが、お金を使う最適なタイミングについて書かれている本は読んだことがありませんでした。

頭ではなんとなく理解していたものの、本から改めて学べた意義は大きかったと感じます。

そして、お金より経験が大事だとする風潮は世間から注目されているインフルエンサーを見てても気付くことができます。

名前をあげると、眉をひそめる人もいるかと思いますが、堀江貴文さんや西野亮廣さんも常々似たようなことを発信されている印象があります。

成功した人イコール豪華な家に住んで、全身にブランドものを身に纏っている成金のイメージは既に古いものとなり、誰にも真似できないような経験をしている人が注目される時代に変わりつつあります。お金配りおじさんの前澤友作さんが宇宙に行こうとしているのも、そういうことなのかもしれません。

本書は現代に適した大事な価値観を教えてくれているという意味で僕は良書だと思いました。

僕と似たような迷いや悩みを抱えた人にはおすすめします。

長くなりましたが、最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

おわり

 

 

 

 

僕と娘と雛人形、そして花

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3月1日。今年もあっという間に短い2月が終わり、明後日は雛祭り。

我が家にも少々お転婆な姫君が一人おりまして、今年もその姫君のために雛人形を飾りました。

今週のお題「雛祭り」 ×  お題「#この1年の変化

頑固な性格が母親にそっくりで、僕はたびたび娘に手を焼くのですが、怒ると小悪魔的な可愛さを発揮してきたりして、僕はいつも翻弄されっぱなしです。

雛人形は僕と同じく、娘に上手く翻弄され気味な妻のご両親が買ってくれました。

人形選びにはいっさい口を挟まず、購入資金だけをそっと差し出してくれた理解ある優しいご両親です。

ただ、雛人形を買ったことがある人はわかると思うんですが、雛人形を選ぶ作業って結構大変なんですよね。

一つのお店を見るだけでも種類は多いし、値段もピンキリ。何を基準に選んだら良いのかわからない。

唯一条件を絞れたのは、清水の舞台から飛び降りる気持ちで購入した僕の小さなマイホームには飾る場所も、収納する場所もほとんどないので、段飾りだけは最初に選択肢から除外されました。

雛人形は準備も片付けも手間が掛かるので、面倒くさがりな僕ら夫婦にはちょうど良かったかもしれません。カビが生えないようにケアをしてから保管するのにも一手間もかかるんですよね。

結局、迷った挙句に僕ら夫婦が選んだ1番の決め手は人形のお顔です。

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よく見ると、人形のお顔はつくる職人さんによってそれぞれ特徴があります。

どんなお顔が良いかは選ぶ人の好みですが、僕ら夫婦は自分たちが見た中で1番美人で優しい表情の人形を選びました。

大切な娘が少しでも美人で優しい女性になれるように。

我が家の雛人形にはそんな親バカの願いが込められています。

 

✳︎

 

小さい怪獣みたいなところもありますが、やっぱり女の子はきれいな花が好きだったりするんですね。

散歩に出かけたときも道端に咲いている花を見つけてはよく喜んでいます。

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花と言えば、最近僕自身も花の魅力が少しわかるようになりました。

今でも花の名前はまったく覚えていませんが、これまで花にほとんど興味を持たなかった僕からすればかなりの進歩です。

これはここ一年ぐらいの間に僕の中で見られた大きな変化です。

歳を取ったからなのかもしれませんが、きれいな花を見ると自然に足が止まります。半年前ぐらいにブログを書き始めたことも影響しているのかもしれません。

誰かがブログにアップしている写真を見ると「おお~、きれい」とか「うわ~、上手」とか素直に感じるですよね。

自分でもときどき写真は撮るんですが、カメラのセンスがないのに加え、低スペックのスマホを使っているせいなのか、出来上がりはいつもイマイチです。

それでもきれいな花を見つけては、また撮りたくなってしまいます。高額な一眼レフのカメラを持っている人たちの気持ちも少し理解できるようになった気がします。

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早咲きの河津桜はもう葉桜になっていました。

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これからも娘には花を愛でる気持ちを持ち続けて欲しいものです。

買って貰った雛人形のようにきれいな顔で優しい表情の大人に育ってくれたら、親としては何より嬉しいです。

僕もコロナが落ち着いて、また遠くへ旅行に行けるようになったら、日本各地をさすらいながら、きれいな花の写真を撮れるようになりたいと思います。

さすらおう この世界中を
ころがり続けてうたうよ 旅路の歌を

まわりはさすらわぬ人ばっか 少し気になった
風の先の終わりを見ていたらこうなった
雲の形を まにうけてしまった

作詞:奥田民生 作曲:奥田民生 『さすらい』より

 

奥田民生 さすらい

 

皆さんがブログに載せる写真も楽しみにしていますので、これからもバンバン綺麗な写真を投稿してください。(誰に向かって言っているのか?)よろしくお願いします。

 

おわり

THE突破ファイルの兼近の演出に言いたいこと

今週のお題。今日は最近ちょっと引っかかっていることについて告白させていただこうと思う。

毎週家族団欒で楽しく見ているテレビ番組のことなんだけど、「突破交番はEXIT兼近の演出に力を入れ過ぎじゃないか?」

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突破交番

『突破交番』は日テレで毎週木曜19時から放送されているクイズバラエティ番組『THE突破ファイル』の中の再現ドラマシリーズの一つ。日本で実際に起きた事件や事故が元ネタになっていて、難解な問題に挑む警察官の姿を再現(一部脚色あり)したドラマである。

EXIT の兼近やハナコの岡部を中心に、ぺこぱの松陰寺らお笑い第7七世代の芸人も多数出演している。

そんなドラマの中で最近目立つのがEXIT兼近の過剰とも言える演出だ。

笑いを取るシーンよりも、明らかに女性を意識したカッコ良さげなシーンに力が入り過ぎているように思える。

少し前までは岡部の真面目で素朴な演技に定評があるドラマだった。それなのに、最近は兼近が目立ち過ぎている気がしてならない。

最初は岡部といい雰囲気だったはずのヒロイン木下彩音までもが、いつのまにか兼近にキュンとしちゃっている。
もちろんこの状況が、自然な流れであることはわかっている。なぜなら兼近はたしかにカッコいい。今や時代の寵児でもある。そのカッコ良さを存分に演出できるのは、この番組の強みだ。視聴率を上げるために強みを活かさない手はない。

しかし…だ!男としてはやっぱり岡部とのバランスをもっと考えて欲しいと願ってしまう。

EXIT兼近 

誤解のないように先に宣言しておくが、僕は決して兼近が嫌いなわけではない。岡部のファンで、岡部に肩入れしているわけでもない。

兼近にはモテ要素が満載だ。モテる理由なんていくらでも説明できる。

①甘いルックス

ジャニーズ系の甘い顔立ち。二枚目にもいろいろタイプはいるが、若いうちはこの手の顔が一番モテる。

②面白さ

ルックスの次に大事な要素。場を明るく盛り上げる人気者はやっぱり女子にもモテる。芸人だから当然完璧。

③チョイ悪

ちょっと悪な雰囲気に女子は惹かれる。ここぞというときに硬派な一面が見えたりすると、そのときの破壊力は凄まじい。

僕の人生においてもこれらモテ要素を兼ね揃えた奴等は何人かいた。どこにでもいたりするけど、たぶん兼近はそんな奴らの中でも超トップクラスの男なんだ。

非モテが訴えたいところ

女性からすれば、そんな兼近のカッコいいシーンをたくさん見たいのは当然だよね。

ただ、非モテの男というのは、カッコイイ男に憧れても、カッコよくない男の方を応援する生き物なんだ。

これは世の理(コトワリ)であって、非モテの男はカッコよくない男が美女と結ばれる展開を望んでいる。

あくまで個人的な意見だが、最近では『逃げ恥』がその良い例だ。主人公の星野源は十分にカッコいい。だが、俳優と比較すれば普通だし、ドラマの設定上は3枚目。

そんな3枚目の主人公が超絶可愛いガッキー(新垣結衣)と結ばれる話はある意味お手本のようなドラマだった。


僕としてはここを目指して欲しい。

 

兼近に肩入れし過ぎず、もっと岡部にフォーカスして欲しいんだ。きっと同じ男ならこの気持ちをわかってくれるはず。

 

「日テレさんお願いしますよ。」

 

ここまで言いたいことを好きなように書いてしまったが、最後に一言だけ言っておく。

僕も、僕の家族も『THE突破ファイル』が大好きです。

 

 

(この記事は昨年11月に書いた記事をリライトしました。)


おわり。