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下手の横好きではじめたエッセイ風のブログです。平凡な日々の中で感じたことを少しだけエモく綴っています。ジャンルはニュースや音楽など。

京都大作戦前の10-FEET大好き大作戦

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京都大作戦。世間一般に『京都大作戦』という言葉がどのくらい浸透しているのかはわからない。どっぷりその言葉に浸かってしまっている僕には、もはや客観的に推し測ることなどできないのだ。

知っている人からすれば当たり前の言葉も、知らない人からすればまったく想像がつかない言葉の可能性はある。

では、京都大作戦とは何か?それは京都で年に一回開催が予定されるイベントのことである。

  • 2007年 〜祇園祭とかぶってごめんな祭〜
  • 2008年 〜去年は台風でごめんな祭〜
  • 2009年 〜暑いのに熱くてごめんな祭〜
  • 2010年 〜今年も子供に戻りな祭〜
  • 2011年 〜今年も楽しむ覚悟でいらっ祭!〜
  • 2012年 〜短冊にこめた願いよ叶いな祭〜
  • 2013年 〜天の川今年も宇治で見上げな祭〜
  • 2014年 〜束になってかかってきな祭!〜
  • 2015年 〜いっ祭 がっ祭 感じな祭!〜
  • 2016年 ~吸収年!栄養満点!音のお野祭!~
  • 2017年 ~心の10電!10執念!10横無尽にはしゃぎな祭!~
  • 2018年 ~去年は雷雨でごめんな祭~
  • 2019年 〜倍返しです 喰らいな祭〜
  • 2020年 ~それぞれの一番 目指しな祭~(
  • 2021年 〜中止はもう勘弁してくだ祭(マジで)〜

ヒントにサブタイトルを並べてみたが、余計にわからなくなりそうなので改めて説明しよう。京都大作戦とは10-FEETが毎年7月に京都の宇治市で開催している野外の音楽フェスのことである。

kyoto-daisakusen.kyoto

2021年の今年は7/3(土)、7/4(日)、7/10(土)、7/11(日)の4日間で開催予定。

10-FEETとは

10-FEETはボーカル・ギターのTAKUMA(タクマ)、ベースのNAOKI(ナオキ)、ドラムのKOUICHI(コウイチ)の3人組。

ジャンルはミクスチャー・ロックに分けるのが一番しっくりくるだろうか。ROCKやPUNKをベースにREGGAEやHIP HOPなど幅広いジャンルの音楽を取り入れた楽曲が特徴的だ。

バンドを結成したのは1997年。ベテランと呼べる年齢的にはいいオッちゃんになった。だが、今でも僕のようなおじさんたちだけではなく若者からの支持が厚い。

テレビでの露出が少ないと、どのぐらい人気があるのか測りかねるかもしれないが、何万人も収容できる大きなフェスで何度もトリを務めているモンスターバンドだ。

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10-FEETオフィシャルサイトより

なお、彼らの魅力と言えば圧倒的なライブパフォーマンスだろう。年間100本近くをこなすという彼らのライブは本物で、時に激しく、時に優しく、見ている者の感情を大きく揺さぶる。顔はイケメンではないが、ライブでの彼らは超男前なのだ。最高にロックで、イカしたバンドなのである。

ライブと京都大作戦

10-FEETのライブの始まりにはいつもドラゴンクエストⅢの『そして伝説へ』が流れる。SE(Sound Effect)と呼ばれるアーティストが登場するときの音楽。言ってみれば出囃子のこと。ドラクエ世代はこの曲を聴くだけでテンションが上がってしまう。

そして伝説へ

そして伝説へ

  • すぎやまこういち指揮東京都交響楽団
  • サウンドトラック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

そう言えば、あるとき見ず知らずの女性から肩車を頼まれた。理由は少しでも高い位置でバンド名の入ったタオルを掲げるため。きっと素面のときなら恥ずかしくて断っただろう。肩車はまぁ稀だが、その場で初めて会った人間と肩を組んだりする程度のことはライブ中によくある。非日常的なシュチュエーションを許容できるのもライブの魅力の一つだ。

ただ、勘違いして欲しくないのは、体が触れやすい状況を利用して、わざと女性の体に当たりにいく輩が稀にいる。10-FEET以外のライブでも起きることで、アーティストからもたびたび注意喚起がなされているが、痴漢は完全な犯罪行為。くれぐれも変な気を起こさないようにして頂きたい。

話は逸れたが、そもそもパンクやラウドロックのライブに見られるモッシュなどの密集状態で激しく体をぶつけ合う行為は周りから冷ややかな目線で見られることが多い。実際、たまに上から足が降ってきたり、背中の上に勝手に乗られたり、痛い思いをすることもある。

だから、あのカオスの状態をみんなに理解して欲しいとは思わないが、それでも誰かが転んだ時には体を壁にして助けたり、落とし物があれば大声を出して持ち主を探したりする優しい行為は度々見られる。無我夢中になっていてもも、大抵の人はマナーを忘れずに楽しんでいるのだ。

そして、何と言っても10-FEETのライブにおけるTAKUMAのMCは格別。笑いを交えつつも、純粋で真っ直ぐなメッセージはファンにとって何よりのご褒美である。日々の生活や仕事に疲れているときほど、ライブで過ごす時間は掛け替えのない時間になった。心に溜まったモヤモヤは大量の汗とともに流れ出て、空っぽになった心には感動を詰めて持ち帰る。すると次の日からまた頑張れるのだ。

京都大作戦はそんな10-FEETのライブの中でも特別なライブである。京都大作戦には仲間内のバンドだけでなく、幅広いジャンルから彼らを慕うアーティストたちがたくさん参加している。

ちなみに京都大作戦は開催月が梅雨の時期と思いっきり被るため、天候には何度も苦しんできた。記念すべき1回目は台風の影響で幻となり、2017年は中止にならなかったものの落雷による中断で公演時間が短縮された。翌年の2018年は『去年は雷雨でごめんな祭』というサブタイトルでありながら、2度目の公演中止。昨年の2020年は天気の影響ではないが、コロナの影響により中止を余儀なくされ、2021年は満を持して『中止はもう勘弁してくだ祭(マジで)〜』を予定している。

残念ながら諸事情により僕は京都大作戦に参加ができないのだが、開催を前にせめて勝手に盛り上がと思い、この記事を書くに至った。恐らく、今年は例年以上に参加したくても、参加を断念した人が多いはず。誰に頼まれたわけでもないが、自分が好きな歌詞と動画を並べて、どうせなら同じような人を巻き込んでみたい。

お気に入りの歌詞5選

ミドルテンポの曲を中心にメッセージ性の高い聞かせる歌詞を選んでみた。

スマートに負けを認めろとか 求めない事が幸せとか
笑い合いたけりゃ戦うのさ 手を伸ばして願いを描くのさ
最初から真っ白のあの白と 消しゴムの跡だらけの白じゃあ
キタナイ白の方がイカすのさ 嫌なやつの方が純粋さを知っているのさ

作詞:TAKUMA

BEAUTIFUL WORLD

Dear friends 笑えてますか? 心の底から笑えてますか?
嬉しそうに笑うあなたが目に浮かぶ散歩道
もしもまた君に会えるのなら朝までずっと笑おう

作詞:TAKUMA

CHERRY BLOSSOM

ある時泣き崩れて
またある時笑い壊れて
死ぬまでこのループ
自分で思っている程きっと
あなたは弱くはないから
やまない雨などない

作詞:TAKUMA

蜃気楼

あなたが私に(私に)残した言葉は(言葉は)
今も事ある度 僕を歩かせ
孤独も幸せも少し増えた
懐かしさよ 今だけ温もりくれないか

作詞:TAKUMA

シガードッグ

ありふれた願いや悲しみは今日も世界に溢れて
君は今ここにいないけれど 僕は少しだけ旅続けてみたんだ
時は止まらなくて 君は優しくて 僕はここにいて
夜風に吹かれてまどろみの中 君の真似をしてみた

作詞:TAKUMA

お気に入りの動画5選

公式にアップされているものからライブで盛り上がる曲を中心に選んでみた。

2%

湘南乃風とコラボもした曲。歌詞も歌声もインパクトが強い。

goes on

とにかく飛び跳ねたくなる元気な曲。

VIBES BY VIBES

最近はWANIMAがカバーするのが定着している曲。

1sec

小栗旬主演の『クローズZERO II』の劇中歌に使用された曲。映画のハイライトである鳳仙学園での乱闘シーンで流れるのがめちゃくちゃカッコイイ。

RIVER

ライブの曲で一番盛り上がると言ったらやっぱりRIVER。「枯れるまで流れゆく河」の歌詞をそのときにライブしている地域の川の名前に差し替えるのがいい。KJがアレンジしたバージョンもかっこいい。

最後に

本当はもっとたくさん紹介したいが、キリがないのでこの辺でやめておく。昔リリースされた曲ばかりになってしまったが、最近の曲も名曲は多いので次の機会があれば紹介させて頂こうと思う。

ライブには絶対慣れたくないと、今日のライブは今日だけしかないと、いつもそのときのライブが最後だという気持ちで臨みたいと語るTAKUMA。

今週末はいよいよ京都大作戦。参加する人も、参加できない人も気持ちは一つ。天気が晴れてくれることを祈っている。

 

おわり