心を読み違えたメンタリストの失言に思うこと
ここ数日は特に書きたいことが思い浮かばないので、「何ならすぐに投稿を取り下げてもいいや 」ぐらいの気持ちで他愛ないことを書いてみようかと思う。
今に始まったことではないが、誰かの失言や失態を糾弾するニュースが、ここ最近はまた増えているような気がする。
某市長のメダルかじり&セクハラ発言や某野球解説者による女子ボクシングへの軽蔑発言。他にも某メンタリストによる生活困窮者らへの差別発言など、似たような話を挙げていくとキリがない。
本人達も好き好んで騒ぎを起こしたわけではないだろう。けれども今の時代、有名人の粗探しをしているのはメディアだけではない。隙さえあれば一般人だってSNSから仕掛けてくるのだ。
よって「もう少し用心すればいいのに」と余計な世話も焼きたくなる。
決して彼らに同情はしない。ただ僕としては、他人に不快な思いをさせただけのニュースにまったく興味がないので、そもそもそんなニュースを起こさないようにして欲しいのだ。行動や言動はもう少し慎んでいただきたい、と言いたいのである。
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しかし、腑に落ちない。K市長やH氏がやらかしてしまうのはなんとなくわかる。解せないのはD氏だ。彼に至っては、なぜあんな発言をしたのだろう。
「本当の彼はあんなことを言うような人じゃないよ」
そんな風に彼を擁護したいのではない。かと言って、今さら彼の人格を否定するつもりもない。
発言の内容が本心だったとして、なぜ口を滑らしてしまったのか?という意味だ。
仮にも彼はメンタリストである。人の心を読むプロなのだ。普通に考えれば、発言による世間の反応を読めないなんてことはあり得ない。
人の心を読むことが誰よりも得意な彼がつまらないミスを犯した。その理由を知りたい。
世間の批判なんて簡単にかわせると高を括っていたのだろうか。結果は集中砲火を浴びて撃沈した。
もしかすると、今までに彼が手にした数々の成功体験こそが彼の目を曇らせてしまったのかもしれない。彼の失敗に学ぶことがあるとすれば"過信はいつか自分の身を滅ぼす"と言うことである。
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では、自分は大丈夫か?もちろん有名人でもない僕に同じような悲劇が起こる心配はない。だが、「自分だったらそんなヘマはしない」果たしてそう言い切れるだろうか。
以前、妻の口から不意に出た一言に思い掛けず動揺した。
30歳を過ぎた頃から脇腹の贅肉が気になり始めた僕は40歳でいよいよ中年太りに危機感を覚え、以後、食生活や運動には気を付けるようにしている。紛れもないな事実であり、僕は真剣だ。
そして、世の中には体型やダイエットの話題が溢れている。少し前に子どもが仲良くさせてもらっている親同士で食事をしたときも体型のことが話題になり、僕としてはごく自然に自分のダイエット話を切り出したつもりだった。
別にその場の雰囲気が悪くなるようなことはなかったと思う。だが帰宅後、妻から「あの話はマウントを取りに行っている」と注意された。
妻が言うには、僕は脇腹にこそ贅肉が付いているが、背が高いこともあり、全体的には十分痩せて見える。まわりからすれば気にする必要があるレベルではない。そんな僕が自ら体型のことを自虐的に話すのはかえっていやらしく聞こえる。そういうことらしい。
他の親に太った人はいなかったが、少しぐらい肉付きのいい旦那さんはいた。華奢な僕からすれば、がたいが良くて羨ましいぐらいに見ていたが、腹は僕より出ていたかもしれない。
「あれぐらい大丈夫じゃね…?」とも思ったが、よく考えれば確かに少し調子に乗っていた。なぜなら僕は本当に気にしている自分の欠点をネタにできる性格ではない。
「え〜、全然太ってないですよ」
そんなセリフをもらうのは予想していた。
欠点を見せるようなフリをして、実は反対に自分の体型をアピールしたい気持ちがなかったかと言われれば嘘になる。
僕は太っている人のことを意図せず、下に見ていたのかもしれない。人よりは恵まれた体型をしている。そんな過信で、ついつい口を滑らしていたのだ。
とは言え、妻から教えてもらった動画を見て運動するぐらい気にはしているんだけどね。
過信にはくれぐれも注意しよう。
(ね、他愛のない話だったでしょ⁉︎)
おわり